塚本まり子が出演したのは、平均年齢が低く、歳の差が離れたメンバーが揃うチーム4。メンバーが鼓笛隊に扮しパフォーマンスする公演1曲目「アイドルの夜明け」では、バトンを担当。センターでバトンを振りかざし、臆することなく笑顔でメンバーの演奏を統率する、まりり。その後も、ダンスや衣装の早替えなどをそつなくこなしたが、オープニングの4曲が終わると、汗と息切れが止まらない様子。手を団扇がわりに必死に動かし汗を押さえようとするまりりであったが、込山榛香の「まりりさんとお母さんは同い年」発言には、思わず手が止まり「えっ!」と目を見開いた。
自身の挨拶では「まりりりり、まりりりり! 恋のポケベル鳴らしちゃうぞ!」と自己紹介。「今日は初めてです! 劇場!」と喜びの笑顔。観客席からの「かわいい!」とのコールには「ありがとう!」とさらに笑顔全開で応えた。
ユニット曲のパートでは、「片想いの対角線」を担当。ダンスはもちろん表情でも曲の世界観を表現し、堂々とセンターを務めた。「女子高生はやめられない」では一転して制服姿にぬいぐるみを手にしたキュートなパフォーマンスで魅せた。
公演中盤には、パフォーマンスを終えると安心したのか、MCを務めるパートで忘れて舞台袖にハケてしまう場面も。そのMCコーナーでは、メンバーから「旦那さんからどんなプロポーズをされたの?」と聞かれ、「アジの開きが並んだ食卓で何となくされた」という、まさかの秘話を照れながら披露し、メンバーからひやかされ照れ笑い。
「まりり!」コールでのアンコール明け、公演ラスト曲「アリガトウ」ではついに感極まって目を潤ませた。そんな年上の後輩を、年下の先輩たちは優しく肩を抱き寄せ、頭を撫でながら祝福しねぎらった。
そして最後に行われた生誕祭では、推しメンと公言する“まゆゆ”こと渡辺麻友からの手紙が読み上げられた。これには「まゆゆー!」と顔をくしゃくしゃに。そして「一生忘れられない38歳だと思います」と語り、「もっと練習して、また出たい」と活動期間が残り少なくなっているものの前向きにAKB48メンバーとしての抱負を語った。