第3話は、ある時、部長の駒沢(小日向文世)は合議制で扱いたい案件があると、みちお(竹野内豊)たちに告げる。案件は重過失致死及び死体損壊の事件で、被告人はガラス工房で働く藤代省吾(岡田義徳)、被害者は市役所職員の野上哲司(成松修)。工房のガラス教室には野上の義理の娘・碧(渡邉心結)が通っており、藤代は碧を迎えにきていた碧の母で警察官の奈緒(佐津川愛美)に一方的に好意を抱いており――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
第3話では、扱われた事件の設定に視聴者からの困惑の声が集まった。
「実は藤代は18年前にも殺人事件を起こし、駒沢が裁いて減刑判決にした人物。にも関わらず、再び藤代が罪を犯してしまったことに駒沢は落胆していましたが、みちおらによる捜査の結果、実は藤代と奈緒は以前からの知り合いだったことが判明。さらに、家庭内暴力を振るっていた野上を死なせてしまったのは碧で、碧から助けを求められた藤代が罪を被ったことも明らかになりました。また、実は碧の本当の父親は藤代。子どもを殺人者の娘にさせないためと、奈緒が警察官を辞めることのないよう別れを選んでいたことが明かされていました。とは言え、結局は再会し、奈緒親子を近くで見守っていた藤代。この展開に視聴者からは『つまらない2時間サスペンスみたい』『全て都合よすぎじゃないか?』『駆け足過ぎて1時間のドラマでやる内容じゃない』というブーイングが聞かれました」(ドラマライター)
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また、娘・碧にも同情の声があったという。
「碧が野上を死なせてしまったのは、家庭内暴力を振るう野上になんとか対抗しようと、花瓶で頭を殴ったため。その時点で連絡を受けた藤代が警察への連絡を勧めていれば、重い罪にはならずに済んだ可能性も高かったでしょう。また、野上から暴力を振るわれたのは、奈緒の再婚が失敗だった結果。そもそも藤代と奈緒が別れを選ばずに結婚していれば、今回の事件も起きることはなかったこともあり、視聴者からは『結局、娘が振り回されて可哀想』『娘は完全に被害者』『間違った大人しか周りにいない』という碧への同情が集まっていました」(同)
真相が判明しても、スッキリとした視聴者は少なかったようだ。