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バンクーバー五輪 国母選手よりも問題は意識の低いスタッフ陣

 一躍悪者扱いされたスノーボード・ハーフパイプ8位入賞の国母和宏選手。「ただ彼を問題にする前にもっと大きな問題が今回のオリンピック代表団にはがありますよ。失格者が2人も出たのは考えられないですね」と話すのはスポーツ紙記者。単純ミスでスケルトンとリュージュの日本選手が相次いで失格。これには橋本聖子団長も苦言を呈している。

 スケルトン代表の小室希は滑走前に規定違反で失格。そり国際連盟の規格にそったものであることを証明するステッカーが張られていなかったためだ。
 リュージュ女子1人乗り代表の安田文は1回戦終了後に規定を超える重りを装着した違反で失格。
 「選手は競技に集中するべきなので、このようなことまで気にしろというのは酷ですよ。もちろんまったく責任がないとは言いませんがね。しかし、一番の問題は監督やコーチなどの冬季五輪のスタッフの意識の低さではないでしょうか。国を代表しているという意識がスタッフ陣にはなさすぎますね。夏季と比べ冬季スポーツの方が細かい規約が多いのは確かです。しかし、夏季であればこのようなことが連続して起きることはないでしょう」(スポーツ紙記者)。
 
 この体質は何も今回の冬季五輪からというわけではないと話すのは全国紙の運動部記者。「前回のトリノ五輪でもジャンプの原田雅彦が失格しました。この時は原田の体重調整の問題でしたので、スタッフの責任ばかりとは言い切れませんが、前回の反省が冬季五輪の選手団全体に浸透していなかったってことですね」。

 確かに、スタート地点に立てずに選手を帰らせることになるのは、的外れな個性を主張するより恥ずかしく、世界から笑い物になることは間違いない。

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