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WBC エース松坂“爆弾”再発

 第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表が1日、巨人との強化試合に2-1でサヨナラ勝ち。本大会開幕前に最終テスト登板に臨んだ松坂大輔(レッドソックス)は、3回無失点と好投したが、右ふとももを痛めるアクシデントに見舞われた。先発が濃厚な第2戦(7日、東京ドーム)に向け、不安を残す結果となった。

 サムライジャパンが誇るエースが厄介な“爆弾”を再発させた。
 巨人戦に臨んだ日本代表。初回、アルフォンゾのソロ本塁打で先制点を許したが、5回に城島健司(マリナーズ)のタイムリーで同点に追いついた。その後は互いに得点を許さない。行き詰る投手戦となったが、延長10回、2死満塁から相手投手の暴投に助けられ、2-1で辛勝した。
 25日のオーストラリア戦では、1回3分の2を投げ2失点と振るわなかった松坂も、この日は3回を1安打無失点と無難に抑えた。上々の仕上がりを見せたが、手放しには喜べない内容となった。
 自慢のストレートは140キロ前後。下位打線にもバットに当てれ、三振は1つも奪うことができなかった。マウンド上で何度もアキレス腱(けん)を伸ばすストレッチを行う姿が目についた。山田久志投手コーチからも「もう止めときなさい」とストップがかかった。

 松坂の右足に一体何が起こったのか。
 「水分補給をせずにマウンドに上がったんで、脱水症状的な感じですかね」と松坂は、右足にけいれんを起していたことを明かした。シーズン中も何度か同じ症状に見舞われたことがあるという。
 松坂自身、「原因がはっきりしてないので、何とも言えない」という原因不明の“奇病”だ。
 松坂の右足は、2002年に右足内転筋、06年には股関節を痛めるなど、古傷がある爆弾でもある。それだけに、いつ導火線に火が着いてもおかしくない。
 「こういう状態にならないように、しっかり準備してゲームに臨みたい」と入念なアイシングとストレッチで右足のケアを行っているが…。エースはベストコンディションで登板することはできるのだろうか。

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