特に中部ラインでは一応先輩のキャリアを重視して3番手を回るが、ラインのない時には番手戦にもなる。先行、まくりのキャリアを積んでいるだけに、競りのうまさもある。混戦で番手が悪くなると、バックからまくって追い込みをかける。
デビューは97年8月。G級レースで名を売ったのは05年のGII・玉野西日本王座戦。準決で最終周8番手からまくり上げて3着に食い込んでから。決勝も山内卓也(愛知)佐々木則幸(高知)の3着に入って12万4370円の3連単高配当になった。昨年の久留米共同通信社杯も(9)(1)(3)で優参。今年は最初のGI競輪祭で優参と14年目にして一流クラスに上がってきた。まだ31歳の若さ。小嶋道場で鍛えあげた成果はさらに大化けする可能性十分だ。
ニックネームが「内灘のトラ」。その名の通りなら根性と戦闘能力は抜群のはず。兄・忠克も日本選手権に出場する。坂上兄弟が岸和田でも穴党の期待に応えてくれるだろう。