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競輪穴男列伝 3・3開幕日本選手権 競りのうまさ光る坂上樹大

 3月3日からの岸和田日本選手権。小倉競輪祭でマーク屋としての仕事をして優参した坂上樹大(石川・80期)の活躍に再び期待したい。坂上兄弟では兄・忠克の方が穴男としては有名だが、昨年不調の兄に代わり弟・樹大が注目されている。

 特に中部ラインでは一応先輩のキャリアを重視して3番手を回るが、ラインのない時には番手戦にもなる。先行、まくりのキャリアを積んでいるだけに、競りのうまさもある。混戦で番手が悪くなると、バックからまくって追い込みをかける。

 デビューは97年8月。G級レースで名を売ったのは05年のGII・玉野西日本王座戦。準決で最終周8番手からまくり上げて3着に食い込んでから。決勝も山内卓也(愛知)佐々木則幸(高知)の3着に入って12万4370円の3連単高配当になった。昨年の久留米共同通信社杯も(9)(1)(3)で優参。今年は最初のGI競輪祭で優参と14年目にして一流クラスに上がってきた。まだ31歳の若さ。小嶋道場で鍛えあげた成果はさらに大化けする可能性十分だ。
 ニックネームが「内灘のトラ」。その名の通りなら根性と戦闘能力は抜群のはず。兄・忠克も日本選手権に出場する。坂上兄弟が岸和田でも穴党の期待に応えてくれるだろう。

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