「『アメトーーク!』は、毎回テーマごとに芸人が出演します。そのため芸人たちにとっては、得意分野を作るのに必死であったといえるでしょう。本当に好きな分野ならばともかく、『アメトーーク!』に出るために、無理やりキャラを作り出しているようなところもあったといえます。何より、今流行りの言葉でもありますが、ちょっとしたことで『ニワカ』認定もされかねません。さらに、エピソードトークはほかの番組で使ったものならば、すぐバレてしまいますし、『盛り』具合も即座に検証されてしまいますからね」(放送作家)
今や「◯◯芸人」は飽和状態にあるといえる。『日曜もアメトーーク!』の終了は、ひな壇系番組の限界も露呈しているのではないか。
「若手芸人を集めたひな壇系の番組は、制作費が安いメリットがあります。しかし、その分マンネリ化もまねきやすい。さらに、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)のような特殊な作りの番組は別として、どの局でも横並びになりやすい傾向もありますね。やはり芸人の本懐としては、ネタ番組の復活も望んでいるのではないでしょうか。特に今は極端にネタ番組が少ない時代ですから、新たなブームが起こせると良いのですが……」(前出・同)
テレビ不況の中にあっても、面白い番組の登場を願うばかりだ。