中山は85年6月に「C」で歌手デビューし、これまでにシングル39枚、アルバム21枚を発売。「ツイてるねノッてるね」(86年)、「世界中の誰よりきっと」(92年)などのヒット曲があるが、99年9月のシングル「Adore」を発売して以降、女優業に専念していた。
「月9のドラマのヒロインを中心にドラマのオファーが殺到。2001年4月期の主演ドラマ『Love Story』(TBS系)の平均視聴率が20%越えを達成。1980年代、1990年代、2000年代の三世代で主演ドラマ平均視聴率20%越えを達成した唯一の女優となり、一時期は“連ドラ女王”の座に上り詰めていた」(テレビ局関係者)
2002年6月、ミュージシャンで小説家の辻仁成と結婚。同年秋以降、芸能活動を一時休止し、仏・パリに移住。14年7月に辻と離婚後、日本で本格的に活動を再開していたが、このところ、出演するドラマはあまり話題になっていなかった。
各紙によると、今年3月、94年1月期のTBS系ドラマ「もしも願いが叶うなら」で共演した「FLYING KIDS」の浜崎貴司のライブにゲスト出演。客席には感激のあまり涙する人もいたそうで、それを見た制作スタッフが、デビュー35周年の記念を迎える節目に、歌手活動の再開を提案したことから、今回の復帰が決まったという。
今冬には、オリジナル曲としては20年ぶりとなる40枚目のシングルを発売。音楽番組などにも積極的に出演し、来年3月1日には、初コンサートを開催した東京・中野サンプラザで単独コンサートを開催する予定だという。
「中山が女優業にこだわり続けていたのは、長年、同じ事務所の両輪として稼働していた小泉今日子への“ライバル心”があったから。対照的なキャラの小泉に『負けたくない!』と女優業で張り合おうとしていたが、小泉は豊原功補との不倫を公表し表舞台から消えてしまった。そんな状況もあって、自分の中で張り合いを持たせるためにも、歌手活動再開を決意したのでは」(芸能記者)
往年のファンの支持により、再ブレークする可能性もありそうだ。