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オヤジの磨き方 お花見で男をあげる

 花は桜木、男はオヤジ。どんなに景気が悪くても酒がうまいお花見シーズンがやってきました。

 満開の桜並木の下、イカ焼きや焼き鳥、おでんなどの屋台が並ぶ光景を見るだけで気分が高揚してきます。アルコールが入れば浮かれ度数はMAXに達するでしょう。しかし、オヤジが調子に乗って裸踊りしないこと。そんなものを見に来た花見客はいません。公然わいせつで逮捕されます。
 職場や町内会の花見に参加するとき、桜の木のように行動すると女性陣の評価は上がります。まずは地道な下準備。場所確保や酒、つまみの用意をしっかりやる。これは花を咲かせるまでの長い冬に該当します。縁の下の力持ち役ですが、こうした献身的な努力を女性は遠くから見ています。

 宴会が始まったら、飲んで食べて大いに笑いましょう。決して気取ったりせず、愉快な気持ちを隠さないこと。政治の話なんてやめてください。酒がまずくなりますから。ひたすら笑顔の花を咲かせましょう。
 そして終盤。せいぜい食ったし、ちょいと飲みすぎたかな…とひと息ついていると、必ずだれかが「2次会行こう、2次会!」なんて言い出します。ここが男の見せどころ。辛く厳しい冬を乗り越え、満開を咲き誇った桜は、はかなく散るがゆえに美しいのです。2次会でカラオケを熱唱したいのをぐっと我慢。「十分飲んだし楽しかったよ」と背中でサヨナラを告げます。散り際の潔さこそオヤジの美学。小僧に真似はできません。(ジゴロライター・紫三太郎)

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