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バラエティ番組で出た“迷言”週間トップ3(9/27〜10/3)

●第1位「引退はお客が決めること」(ビートたけし/TBS系列『サワコの朝』9月28日)

 『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系列)で、15年以上もタッグを組んでいるたけしと阿川佐和子が対面だ。たけしが、年齢とともに体力、感覚の鈍化を感じたのは、40歳を過ぎたころ。「漫才でアドリブが出なくなったときに、漫才師としての限界を感じた」と言う。「(頂点から)降りるときに、別のはしご見つけなきゃと思って」、進むべき路線をラジオ、コントに変更。映画製作にも、力を注いだ。やがて話題は、引退という核心に。「自分は、お客の前で芸をやって上がってきた男なので、自分で辞めようとは思わない。引退はお客が決めること。お客さんが『もうたけし、見たくない』って言ったら、自然と視聴率が下がっていくでしょ。じゃあ、辞めていく」が、答えだった。振り返れば、上岡龍太郎や島田紳助は、余力を残したまま芸能界から去った。還暦を2年後に控えた明石家さんまも、テレビからの引退をほのめかしている。しゃべりが本業の男。その幕引きは深刻だ。

●第2位「僕の仕事、最低やな」(東野幸治/TBS系列『東野・有吉のどん底』10月3日)

 スキャンダルの渦中にいたことのある芸能人をゲストに招いて、東野幸治と有吉弘行が暴きまくる特番の4回目。今回は、元人気ミュージシャン・19のメンバーで、現在はイラストレーターの326(ミツル)が、解散の真相やピーク時の月収(10万円)をカミングアウト。さらに、マルシアが元夫・大鶴義丹の浮気現場の真相を明かした。これらを、同局の伝説の番組『ザ・ベストテン』方式で発表していき、第9位に選ばれたのは、“歌姫”浜崎あゆみの元恋人で、現在は音楽関係の仕事に就いているマロこと内山磨我だ。結婚、離婚、浮気、成金、ホームレスを経験した内山を、「四角関係年表」に基づいて発表。このパネルを手にした東野は、「僕の仕事、最低やな」とポツリ。「俺いつからこんな風になったんやろう」と言いながらも、その本性は、大のスキャンダル好き。「心がステップ踏んでる」と、ニヤリとした。

●第3位「労力に対するバックがいちばんおいしい」(オリエンタルラジオ・藤森慎吾/TBS系列『有田とヤラシイ人々 ゴールデン2時間SP』10月1日)

 チャラ男ブームを巻き起こしたオリラジ・藤森にとって、「君、かわうぃ〜ね」は魔法の言葉。当時は、驚くほど稼いだ。ある日、「着ボイスの仕事だ」と聞かされて、事務所に行き、魔法の言葉を発した。すると、後日、「労力に対するバックがいちばんおいしい」ことを体感するほど、膨大なギャラが口座に振り込まれた。「明細(書)を見る手が震えながらも、笑った」と言う。さらに、「かわうぃ〜」の韻を踏むと“ハワイ“に聞こえるため、旅行会社からハワイのCMが来たことも。こちらでは、「ハワウィ〜ね」と言うだけで、またガッポリだ。現在は、最後の悪あがきのような形で、「寿司、よろしくで〜す!」だけが残っている。チャラ男ブームが完全に去った証拠である。(伊藤由華)

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