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男と女の官能事件簿 シャブ中男による兵庫2女性殺害遺棄事件(3)

 兵庫県で起きた女性2人の失踪事件で、犯人の草柳和雄(39)は女性たちを殺害し、遺体をバラバラにして捨てたと自供した。

 だが、草柳は2人の殺害を自供するまで、ずっと関与を否定し続けていた。2人の失踪についても、「知らない」「2人一緒に大阪に行った」というように、適当な供述を続けていた。
草柳の自宅から血液反応が見つかり、鑑定によって失踪した女性のものと判明してからも、「失踪前に女性2人が血を流すほど激しくケンカをしていた。その時のものだろう」などと不自然なことを言っては、取り調べに当たった捜査官を呆れさせていた。
 殺害を認めてからも、草柳は珍奇な供述を続けた。殺害に至った経緯ですら、次のように供述していた。
 「ケンカしていた2人を止めようと、会社員女性が持っていたカミソリを取り上げようとしたが、その際に彼女の首を切ってしまい、さらに鈍器で頭を殴ったら死んでしまった。会社員女性を殺したことを見られたので、専門学校生の女性の頭を鈍器で殴って殺害した」
 あきらかに奇妙な供述であり、この期に及んでも「女性は殺した。しかし、俺は悪くない」という態度は明らかだった。

 さて、殺害された会社員女性は、草柳とは親密な関係、つまり男女関係にあったらしい。どうやら、草柳が「自分は資産家」というウソで彼女をたぶらかし、いくらかのカネを与えて信用させたようだった。
 そして、心身ともに親密になった彼女に、草柳はこう持ちかける。
 「事務員を探しているので、誰か知り合いを紹介してくれないか。月に20万円払おう」
 そこで、すっかり草柳を信用していた彼女は、高校時代の同級生だった専門学校生の女性を紹介する。
 しかし、その当時すでに草柳は勤めていた工場を解雇され、ほとんど無収入の状態だった。生活費は母親から借りた50万円のみで、住んでいた家も父親名義だった。当然、事務員の話は完全なウソである。
 つまり、草柳が「女がもっと欲しかっただけ」というのは明白だった。そのために草柳は、「見せ金」まで作っていた。白い紙を束ね、上と下だけ本物の1万円にして、あたかも札束のように見せかけたものが警察の捜索で発見されている。
 そして、2人の女性を自宅に招き入れ、欲望のままに弄んだのだった。(つづく)

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