search
とじる
トップ > 社会 > 配信中に火事、文字通り“炎上” 海外でも紹介される伝説の動画に【暴走ユーチューバー炎上事件】

配信中に火事、文字通り“炎上” 海外でも紹介される伝説の動画に【暴走ユーチューバー炎上事件】

pic pic

画像はイメージです

 昨今テレビを凌ぐ人気と数字を持つと言われる動画配信者たち。ユーチューバーを筆頭に、ニコニコ生放送、ツイキャス、ふわっちなど、ライブ動画配信者も根強い人気を持っている。

 そうなると当然不祥事も発生。中には「やりすぎではないか」と感じてしまう事件も。中でもネット界を震撼させたのが、「kukuluLIVE」という生放送サイトで動画を配信していた人物D氏(当時40)だ。

 D氏は2015年、マインクラフトというゲームの動画配信中、最近購入したというオイルマッチを紹介する。「火のつけ方がわからない」と話すと、タバコをくわえながら格闘。コメントで「穴にオイルを入れる」と聞き、その通りタップリとオイルを注ぐ。その際、かなりこぼれたようで、オイルを何度も拭き取り、ティッシュを横にあったゴミ箱のようなものへと捨てた。

 「火種がない」と話すD氏は、オイルマッチの棒に火をつける。すると、タップリとオイルを吸ったため、オイルマッチに引火し、大きな火がついてしまう。パニックになったD氏は、棒を横に捨てたティッシュへと投げ入れ、それを背にした形でオイルマッチの消火作業へ。

 すると、D氏の後ろで猛烈な火の気が。それもそのはず、彼の横にはオイルを吸い込んだティッシュや、その他燃えやすいものがたっぷりと入ったゴミ袋が置いてあり、瞬く間に引火したのだ。

 悲劇はそれでは終わらない。火のついたゴミ袋を風呂場に持って行き水を掛けていれば、事なきを得た可能性が高いが、D氏はダンボールが置いてある場所へと持って行き、なぜかダンボールで煽ぎ、風を送ってしまう。そして、火の中にダンボールを投げ入れ、洗面器にわずかな水を入れて戻り火に掛けるが、まさに焼け石に水。

 火災報知機が鳴ると、D氏は配信用のマイクを抜き取る。この後も布団で煽ぐなどしたD氏の姿は次第に火の中に消えていき、こんこんと燃え盛る火に鍋で少量の水を掛けるD氏の姿を最後に、配信が途絶えた。

 この様子はネットで話題となり、新聞でも報じられ、木造2階建て約125平方メートルのうち2階の部屋など約37平方メートルを焼いたことがわかっている。また、「配信中に火事で炎上」という事態に、普段ネット配信を敵視しているテレビ局もかなりローカルな話題であるにもかかわらず、詳細を取り上げた。

 さらに、海外のテレビ番組でも取り上げられ、司会者がD氏をいじり、観客にゲラゲラと笑われてしまう。その様子はYouTubeで日本にも拡散され、「日本の恥」と批判を受けることになった。

 当時40にしてニートだったというD氏。火事事件後、掲示板に「火事事件は起こしてはいけないが、自分的にはいい方向に変わることができると思っている」「ころんでも結果的にいい方向に向けることが重要」などと、まったく反省した様子を見せていなかった。

 彼のその後はわかっていないが、現在も炎上配信の動画はYouTubeやニコニコ動画に残っており、「火事でやってはいけないことがすべて詰まっていて勉強になる」という声も出るほど。「パニックなったら自分もああなってしまうかも」と言う声もあり、「火の怖さ」と「火遊びの恐ろしさ」を体現した動画として伝説化することになった。

 ちなみに、D氏の現在はわかっていない。火事を乗り越えたくましく生きていることを祈りたい。

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ