今回の密着取材の中で、スタッフからモー娘。時代について尋ねられると、中澤は「昔はバカみたいに尖ってて……。当時の私に言ってやりたい。『何、尖ってんの?』って言ってあげなきゃいけないぐらいの勘違いぶりの時もあったので。この年でこの環境にならなかったら気がつかなかった。昔の映像とか見たら怖いですもん、顔つきが。昔はみんなに我慢してもらった気がします。本当にごめんね」と振り返り、元メンバーに謝罪の気持ちを伝えた。
そんな中澤の恐怖エピソードは過去、様々のメンバーがテレビ番組などで明かしている。彼女は、“自分の前に人が歩いている”状況を嫌がったそうで、矢口によれば「No.1である中澤の前を歩いてはいけない。エレベーターも最初に乗って、最初に降りないといけないので、エレベーター内で移動が起きていた」とのこと。しかし、モー娘に入って間もない頃の吉澤ひとみさんは、そのルールを知らず前を歩いてしまい、「なんで前を歩いているんや!」とキレられたそう。
また、中澤のエピソードで有名なのが、移動車の座席は彼女が一番前という暗黙のルールが存在し、知らずに座った後輩を無言で睨みつけ、席を替わらせる。そして、バナナが大嫌いで、後輩にも食べさせない、といった噂である。特にバナナに関しては、マネージャーが見つけたら、慌てて回収するぐらい気を使っていたと言われる。これに関して昨年、市井紗耶香はネット番組に出演した際、バナナ嫌い伝説は事実であると認めた。市井によれば、中澤は楽屋にバナナが置いてあると、匂いを瞬時に察知して、「誰!? 持ってきたんや!」と激怒していたという。
そんなバナナ騒動に関しても、中澤は反省しているようで、昨年の『女性自身』(光文社)のインタビューでは、「(モー娘。時代は)感情をコントロールできなくなって鬼のようになってた。なんか常にピリピリ、イライラして。そこに関しては、本当に『ごめんなさい』ですね。別にね、車の席順なんて誰がどこに座ってもいいんです。バナナだって……かわいそうに辻(希美)なんか、わざわざ廊下でこっそりバナナ食べてたって(苦笑)」と語っている。
当時、それほどメンバーから恐れられていた中澤だが、年齢を重ね、今では丸くなったようである。