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ボクシング 亀田一家海外移住!?

 ボクシング亀田3兄弟の二男“浪速乃弁慶”亀田大毅が13日、WBA世界ミニマム級13位のブンブン東栄に判定勝ち。世界再挑戦に向けて着実に歩みを続けている。だが、次戦以降については、日本人の上位ランカーがとりあってくれないのが現状だ。そこで亀田プロモーションの亀田史郎社長は、さらなる成長を促すべく育成方針のチェンジを示唆。海外移住というプランをぶち上げた。

 大毅はこの日、東栄とノンタイトルの10回戦を行い3-0で判定勝ち。ライセンス停止処分明けから4連勝。連続KOは3でストップしたが「自分のいい勉強になった。前のオレやったら全然やった。パワーで潰した」と成長の跡を見せた。
 今年の目標でもある日本及び東洋太平洋、世界のベルト挑戦に前進した。五十嵐紀行会長は「年内には何かしらのベルトに挑戦を」と話したが、次戦については未定だという。
 陣営は、この試合で元東洋太平洋王者の小松則幸さんに勝利し、「対日本人に勝利」という実績を作る青写真を描いていた。だが、不慮の事故により小松さんが亡くなったため、相手が外国人選手に変更になり、もくろみが崩れた。
 それだけに次こそは日本人対決を実現させたいところだが、父史郎氏は「日本人は(大毅との対戦を)嫌がっている。やってくれへんねん」と悩み多い現実を明かした。

 現在、大毅は最新ランキングでWBC世界フライ級14位。同階級は特に日本人選手がひしめき合う激戦区で、大毅より上位に3人(王者内藤大助を除く)もいる。
 ただ、上位の3人にとってみれば、自分より下位のランカーとやるメリットはなく「相手にしてもしょうがない」というのが本音だろう。なかなか大毅が対戦するチャンスはめぐってこない。
 世界ランキング上位の日本人選手との対戦が難しい現状に、史郎氏は海外で実績を作り、ベルト挑戦を目指すというウルトラC案を明かす。
 「世界へ行くのは興毅1人だけやない。3兄弟一緒にや」
 これまで長男・興毅と三男・和毅はメキシコで試合をしたことはあるものの、大毅は国内のみで海外での試合経験はない。これを機に海外で3人一緒に試合をするという計画を立てているという。

 そればかりか、3兄弟同時の世界進出がかなった際には「海外に行けばプロモーターライセンスも持っている。セコンドにも就ける。亀田トレインの復活や」と亀田家名物の入場パフォーマンスを復活させる腹づもりでいる。
 現在は、史郎氏が日本ボクシング協会(JBC)からセコンドライセンスの無期限停止を言い渡されているため、3兄弟で亀田トレインを行っているが、海外なら史郎氏も含めた4人の“親子亀”で入場することも可能になる。
 悲願のベルト挑戦に向けて「もう一歩やな」と語った大毅。世界デビューの日は近い!?

◎亀田大毅激闘VTR
 大毅が判定勝利で4連勝。亡き対戦相手小松さんに白星をささげた。
 突然の対戦相手変更で、サウスポー対策に費やしたスパーリングは全70R中わずか6Rと、ほとんどできていなかった。序盤は予告通り、磨きをかけてきた左ボディーを中心に攻め立てた。
 だが、ロープ際まで追い込んでも連打を出せず。終盤になると2階級下の東栄にワンツーや左右のフックなどコンビネーションで主導権を奪われかけた。それでも、フルラウンドを戦い抜き判定3-0で勝利した。
 連勝街道を4に延ばした大毅だったが「今日の俺もアホやった」「世界のトップクラスやったらかわされている」など反省しきり。それでも次に向けての課題が見えてきたようで「相手は自分の位置、距離感を守ってボクシングしていた。自分にはキャリアが不足している。サウスポーは苦手。克服していきたい」と話した。
 控え室に戻る際には小松さんの遺族と握手を交わし、勝利を報告した。

◎小松則幸さん追悼セレモニー
 大毅の試合前には小松さんを偲んで、追悼セレモニーが催された。
 本来なら大毅の対角線上には小松さんがいるはずだった。だが、4月13日に事故死したため、リングに立つことは不可能になった。
 小松さんが生前所属していたグリーンツダジムの本石昌也マネージャーと母親のマツエさんが遺品を持ってリングに上がり1分間の黙とうがささげられた。
 本石マネージャーは「試合が決まった時に『わかりました。あそこのリングで絶対に勝ちます』と言ったことをつい最近のように思い出します。彼の生きざまを見届けたいと思います」と涙ながらに小松さんとの思い出を語っていた。

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