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バーベキューの騒音にキレて包丁で刺し殺す 懲役は15年【ご近所トラブル事件簿】

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画像はイメージです

 肉や野菜などを大人数で焼き、その味と会話を楽しむバーベキュー。参加者にとっては楽しいが、仮に自宅近くで行われた場合、騒音や煙などの「被害」を受けるため、歓迎したくないものだろう。

 通常キャンプ場などで行うものだが、家で行う場合もある。それが大きな近隣トラブルになる事件も、残念ながら発生している。

 バーベキューが凄惨な殺人に発展したのが、2017年5月に岐阜県瑞浪市で発生していた事件だ。32歳の男性が自身がコーチを務める少年野球チームの部員や父兄などを招き、バーベキューを楽しんでいたところ、突如隣人の男(26)が包丁を持って現れる。

 男は32歳の男性の腹部を刺し殺害。さらに、取り押さえようとした42歳の男性の腕をも切りつける。結局、参加していた2人の男性によって取り押さえられ、駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。

 その後の調べで、犯人の男が被害者の男性宅について、1年ほど前から「うるさい」と警察に相談していたことが判明。前々から抱えていた騒音に対する不満がバーベキューで爆発し、殺人事件に発展してしまったようだ。

 2018年に開かれた裁判では、検察側が懲役25年を求刑。犯人の男はいわゆる「引きこもり」で、発達障害だったとして弁護側は減刑を主張。また、ネット上でも男の行動は許せないとしながらも、「バーベキューを近隣に配慮せず招いたことも落ち度がある」として、減刑を望む声が相次いだ。

 岐阜地裁は男について、アスペルガー症候群による聴覚過敏があったとして懲役15年を言い渡す。この判決について支持する声もあったが、「アスペルガーなら減刑されるのか」「罪は罪だろ」「甘すぎる」などの批判もあった。

 殺人は許される行為ではない。人の命をその手で終わらせた罪は、しっかりと償うべきだ。一方で、バーベキューを自宅で開く際は、近隣の理解を得ておく必要がある。

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