本作は、『宮本から君へ』や『ザ・ワールド・イズ・マイン』など、ヒット作を生み続ける漫画家・新井英樹の同名漫画を原作とした映画。一世一代の恋に玉砕したダメ男・宍戸岩男(安田)が、フィリピンで嫁探しをした末に出会ったアイリーン(ナッツ・シトイ※フィリピン人女優)を日本に連れて帰るところから物語は動き出す。イベントには、安田のほかにも、ナッツ、新井、木野花、吉田恵輔監督も出席した。
イベント冒頭、安田とナッツがウェディングドレスとタキシードに身を包み、ヴァージンロードさながら客席の通路から登場する演出がなされた。お客さんからはフラワーシャワーで祝福され、安田は照れながら「どんどんと体が火照ってまいります」とコメント。続けて、「これがホットフラッシュ(大量に汗が出る症状)というものなのでしょうか」と言い、「プライベートでも歩いてないんですよ? (奥さんと)結婚式はやっていませんから」と明かしてファンを驚かせた。
本作のオファーが来た時は、原作や脚本を読み「なぜ自分に?」と疑問があったという安田。しかし、監督の思いを聞く中で決意が固まったという。吉田監督は、10年ほど前から同映画を撮りたかったそうで、いくら掛け合っても許可が下りず、撮影までこぎつけなかったとのこと。安田は「10年前に映画化にならなくて良かった。10年前なら自分は確実にここにいないし、きっと作品に衝撃を受けて岩男役の俳優さんに嫉妬していた」とホッと胸をなでおろす。
また、作品内容が重く、世界観に入り込まないと役になりきれなかったそうで、「マネージャーさんに、“ごめん。本当に来てくれてありがたいんだけど俺の視界から消えてくれ”って言った」とユニークな口調で告白。マネージャーを見ると現実に引き戻されるため、泣く泣く取った行動だったと吐露した。そうする中で、手ごたえを感じたようで、作品を撮っている最中に、奥さんから「どうだった?」と聞かれた際には、「“うーん代表作かも”と言った覚えがあります」と返答したことを明かしていた。
映画『愛しのアイリーン』は、9月14日(金)より全国ロードショー。