K-1実行委員会の中村拓己プロデューサーがあいさつし、続いてK-1を代表するファイター武尊が登場。武尊は新生K-1として初めての横浜アリーナでの試合に「昔のK-1の聖地でできてうれしい。昔以上の盛り上がりを見せて勝ちたい」と高らかに宣言した。
続いて人気お笑いコンビのEXITが、ゴム製のマスクを被って登場。ハロウィン当日ということで仮装の依頼のメールが来ていたが、チェックしなかった兼近が急きょ、現場でマスクを被ることを提案したという。しかしマスク越しの声は分かりづらく、すぐ脱ぐはめに。これには2人とも「スゴい滑り方をした」と反省しきりだったが、会場に詰めかけた女性ファンからは大きな笑いが起こっていた。
りんたろー。は武尊と面識があり、K-1についても「魔娑斗の引退試合をさいたまスーパーアリーナで見た」ほどのファン。「今は武尊のとりこ」と明かした。兼近は初対面で「はじめま!しくよろ!」とチャラくあいさつ。K-1について「レイ・セフォーが出てたとき見てました」と、往年のK-1で活躍した“南海の黒豹”の名前を挙げたものの、大半の観客はポカンとしていた。
その後、腕にミットを装着してキックを受ける「ミット打ち」が行われた。まず、りんたろー。のキックを武尊が受け、兼近も続いた。武尊は「兼近の方がセンスある」と感想を述べ、キックボクシング経験者のりんたろー。は残念がっていた。
続いて武尊のミドルキックを兼近が受け「骨がイカれそうになった」と驚がく。続いてりんたろー。が受けると、威力で後ろに飛ばされてしまい「景色がパッと飛んで、記憶がなくなっちゃった」とコメント。武尊が「3割程度」の力だったと明かすと、兼近は「この蹴りなら世界を取れる」と現役王者を前にして失礼な発言。3回も世界を取っているとツッコまれると「まだまだ取れる」と訂正。これには武尊も「頑張ります」と、苦笑いするほかなかった。
11月24日のビッグマッチに向けて、りんたろー。は「武尊中心に盛り上がっているイベント。みなさんも足を運んでぶち上がっちゃってください!」とチャラく煽り、兼近は「マーク・ハントの勇姿を見届けましょう!」とまたしても往年の“サモアの怪物”の名を挙げ微妙な空気に。ただ、それを吹き飛ばすようなハイテンションで大会をアピールした。
3月にケガをした武尊にとっては復帰戦。「8カ月ぶりの試合なんで、メチャメチャ気合い入ってて、ケガの前より強くなった姿を見せられるように練習をやってきた。応援よろしくお願いします。絶対勝ちます!」と意気込んだ。
ケガを克服した“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”は、K-1の聖地で強敵・村越優汰を前に、どのようなファイトを繰り広げるのか。今後の格闘界の動きをも左右する戦いの行方に大注目が集まる。
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取材・文・写真/萩原孝弘