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真の“世界一”を目指し那須川天心、ONEと契約中のロッタン戦再戦に意欲!「世界に存在を知らしめたい」

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那須川天心

RISEクリエーション
『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』
▽16日 千葉・幕張メッセ イベントホール

◎RISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメント決勝戦(3分3R延長2R)
○那須川天心<日本/TARGET/Cygames/初代RISE世界フェザー級王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者>(判定3-0)●志朗<日本/BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者>
※判定は30-29、30-28、30-28

 3月の東京・大田区総合体育館での1回戦、7月の大阪・エディオンアリーナ大阪での準決勝に続いて、“神童”那須川天心が提唱し、実現した世界トーナメントの決勝戦が16日、千葉・幕張メッセで開催された。会場には約7,000人の超満員のファンが詰めかけ、天心のグッズ売り場と、タピオカドリンクを販売した臨時店舗には長蛇の列ができる盛況ぶりだった。

 この試合に関しては、盤石の準備をして来た天心だったが、ひとつだけモヤモヤしていた問題があった。フィジカルトレーナーで、毎試合バンテージを巻いてくれているニック永末氏の存在だ。実は、決勝戦の相手である志朗もニック氏が担当しており、この日は両者のバンテージを巻き、ニック氏は志朗のセコンドに付いた。これは天心にとって計り知れないほど精神的なダメージを背負ったようで、「今回は敵陣営に味方がいる」「思わず泣いてしまった」「もうこういうのはやめてもらいたい」と試合後に本音を漏らしている。

 しかし、試合は志朗の奇襲があったが、「あれはパフォーマンスだと思う」と冷静に対応。プレッシャーを掛け続けることで、終始、天心と志朗の距離が開くことはなく、的確にパンチをヒットさせていった。結果は3Rの判定となり、天心も「技術的に高い攻防で、1個、気を抜いたらやられるっていう試合でした。玄人好みの試合になってしまった」と反省しつつ、「世界」の称号を手に入れられたことに関しては素直に喜んでいた。

 優勝賞金の1,000万円は、台風15号の被災者や、ピースプロジェクトに寄付する意向を明らかにしている。

 「1,000万円入ったからって何だと。もっと上を目指しているので。それより僕の試合を見て、『励まされた』とか『元気になった』とか言ってもらえたり、僕が他人にとって分岐点になれるって凄いことだと思う。僕はもっと助けたいですね」

 そう。那須川天心は「もっと上」を目指しているのだ。もともと今回のトーナメントは、昨年6月の幕張大会で大苦戦を強いられたロッタン・ジットムアンノンと、決勝で対戦することを描いて臨んだトーナメントだったが、ONEチャンピオンシップと契約したロッタンは、トーナメント出場を辞退したという経緯がある。天心は今回“世界一”の称号を手に、「日本だけに収まらず、世界に出て自分の存在を知らしめたい」と、真の世界一を目指すため、海外の強豪と対戦していきたい意向も持っており、ロッタンとの再戦については「やりたいですね。やるでしょう」と語り、数少ない“課題”はクリアしておきたいようだ。だが、ロッタンは「ONEでやりたい」と今年3月に話していただけに、武尊戦同様、「契約」がネックになりそう。

 「時間がないので」

 この日の天心はこの言葉を何度も使った。これは何を意味しているのかは本人のみぞ知ることかもしれないが、次戦はまだ「未定」とも語り、「少し休みたい」としながらも、大晦日前にもう1試合組まれる可能性はある。それはRIZINか?それともONEなのか?もし残された時間が少ないのであれば、キック界が最高に盛り上がるカードを次々と実現させてもらいたい。結果、格闘技界は必ずや世間に向かって盛り上がるはずだ。

(どら増田)

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