アマチュアでは30勝3敗という圧倒的な強さを誇っていた梨々は、昨年6月のRISE千葉・幕張メッセ・イベントホール大会でデビュー戦を行い佐藤レイナと対戦。破格の扱いとなった闘いで3-0の判定勝ちを収めている。TEAM TEPPENの那須川弘幸会長は「天心がいちばんかわいがっている」と話す。4歳年上の兄・天心とは仲がいいようだが、RISE QUEEN王座決定戦(7月5日、RISE後楽園ホール大会)で紅絹に敗れ涙。その際、天心は「言いたいことは話しました」と厳しく叱咤したことを明らかにしている。
再起戦となる今回の一戦は、梨々のデビュー戦の地、幕張メッセ・イベントホールで9月16日に開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』の追加カード。上仮屋真莉(ROAD MMA GYM)と対戦することになった。上仮屋はアマチュアではK-1、J-GROWトーナメントで優勝経験があり今年7月のKROSS×OVERでプロデビュー戦を勝利で飾っている実力派キックボクサー。デビュー2戦目とはいえ侮れない相手だ。
天心と同じく「負けず嫌い」な梨々は、前回の一戦で流した悔し涙を力に変えて、勝利を手にすることができるのか?この日は、メインイベントで兄の天心が、セミファイナルでTEAM TEPPENの白鳥大珠が、それぞれ世界トーナメントの決勝戦に臨む。梨々は勝利を挙げて、2人の勝利にもつなげたいところ。
「チームで勝つ」
これは「志」をともにしたTEAM TEPPENがスローガンとして掲げていること。今度は兄妹でうれし涙を流すべく、幕張大会に向けて日々ジムで汗を流し続けている。
(どら増田 / 写真提供 RISE)