一方、「半沢」で主演を務めた堺雅人はスカパーJSAT、トヨタに加えて、10月からソフトバンクモバイル、サンヨー食品に出演。個性的なオネエキャラを演じた片岡愛之助はオートバックス、オンワード樫山のCMに登場し、堺の同僚役を演じた滝藤賢一もレオパレス21に起用された。
今年最もブレークした「あまちゃん」主演の能年玲奈は少し事情が違う。同作終了後に出た「果実ドルチェ」のCMは「あまちゃん」で演じたキャラを踏襲した楽しげな内容だったが、先ごろ放映された化粧品CMは180度違う大人っぽさを前面に出している。
「CMオファーは殺到したのですが、『あまちゃん』イメージの固定化を嫌って、ほとんど断ったと言われています。今度出る映画『ホットロード』でも不良少女役を演じます」(テレビ誌記者)
実は、オートバックスCMでまんま黒崎の演技を見せている片岡も最初は出演を断ったという。
「『黒崎キャラで』というオファーを受けた片岡は『もういいでしょう』と最初は断ったそうです。そこで『普通でいいですから』と言われ、CM出演を受諾。ところが撮影に入ると『もっと柔らかい感じで、もっと柔らかい感じで』と何度も撮り直し、撮影終了後、完成作を見ると完全に黒崎になっていて驚いたと言います。もっとも片岡も撮影中、何となく感づいていたそうですが」(同)
悪く言えば、だまし討ちに遭った形だが、バラエティー番組出演の際、快く黒崎のセリフ回しを披露したシーンは何度もあった。プロらしく割り切って、別段、気を悪くしているわけでもないだろう。