“本物”のアイドルだった。AKB在籍中の約11年間スキャンダルはなし。「週刊誌がどんなに張っても何も出てこない」というのは、業界内の通説だ。
しかし、そんなアイドル道を行く傍ら、自身の生き方に疑問を持つこともあったという。今年、出演したバラエティ番組では「恋愛禁止ルール」について問われ、「AKBのいちメンバーとしてはよかったんじゃないかなと思いますけど、人としての大切な何かを失った」と寂しそうに振り返っていた。
「過去にはまゆゆのものと思われるインスタの裏アカが流出し、フィギュアスケートの羽生結弦選手や、Hey! Say! JUMPの山田涼介といった面々が彼氏候補に浮上しました。しかし、実際はまゆゆが彼らの“ファン”であっただけで、彼氏という事実は一切なし。まゆゆも普通の女の子のように憧れの人を追ってみたかったんでしょうね」(AKB関係者)
AKBに合格したのは中学1年生のとき。「初恋もなかった」という青春時代だった。同期の柏木由紀から渡辺に宛てられた手紙からも、渡辺の真面目な様子が伝わってくる。
「麻友は誰よりもいろんな我慢をして、自分の意思を貫いてきた」
しかし、卒業コンサートのこの日の表情は晴れやかだった。そこには渡辺の後悔は見られない。
「11年間、信じて歩んで来た道は間違ってなかったと思うことができました。そういうふうに思わせてくれたのも、ファンの皆さんです。皆さんの愛を感じて、本当に幸せだなって、そう思います。たくさんの愛をありがとうございました」
卒業後は女優業にシフトし、AKBの看板を捨てて活動をしていく。ブレない彼女の姿を見守るファンはきっと多いはずだ。