●コンパニオン
カメラ小僧くらいしかこだわらないかもしれないが、大型のイベントだけあって、コンパニオンはどちらも充実している。キャラクターの着ぐるみでは東京国際アニメフェアの方が地方のゆるキャラまで撮れるチャンスがあるので、色々面白いものが撮れるだろう。
●無料配布物
会場限定の紙袋やクリアファイル、ポスターなどは深夜アニメ系に絞れば「アニメコンテンツエキスポ」の方が充実している。しかし、タイミングよく配布時間に行かないとすぐになくなってしまう。「東京国際アニメフェア」は特撮や地方自治体キャラクターの配布物など、ラインナップが豊か。海外のアニメ作品やアメコミなどのチラシもあり、変わり種を探すなら「東京国際アニメフェア」だろう。
●展示物
アニメに関連する玩具が幅広くおいてあり、海外を意識したPV映像や商品なども「東京国際アニメフェア」は見ることができる。最新技術を使ったアニメ関連の機材などもあり、ブースのスタッフに聞けば詳しく解説してくれるところもある。しかし、新作アニメの最新情報を仕入れたいたいのなら「アニメコンテンツエキスポ」の方が向いている。今年も放送前の新作アニメのPVや新作劇場アニメ予告編などが同会場で初公開されていた。
●その他イベント
「東京国際アニメフェア」では今回初の試みとして、アニメ業界を目指す学生への支援プログラムを行い、事前予約した18歳以上の学生を対象に各企業が協力してセミナーを開いた。参加した学生は、「一般の日のお祭りとは違い、アニメ業界というものがよくわかった」(専門学校生男性)、「営業職を目指しているのですが、さらにアニメ業界へ入る意欲がわきました」(大学生男性)と語っており、アニメ業界の本当の姿を見られる良い試みになったといえよう。アニメコンテンツエキスポの方では献血するとアニメのポスターがもらえるという活動を初めて行った。担当した日本赤十字社千葉支部の職員は、「ポスターの力は絶大ですね、かなりの実績があがりました。できれば今後もやっていきたいです」とコメント。アニメポスター配布の献血活動はすでに昨年冬のコミックマーケットで東京支部が行い、こちらも好評だったということで、今後、アニメイベントでの献血が定番になるかもしれない。
3回に渡り比較してきたわけだが、どちらのイベントも一長一短。やはり真のオタクやアニメ好きだったら両方のイベントに行くことをオススメしたい。都条例の問題で分裂した時はどうなるかと思ったが、もう2回目ともなると、来場者が分散され混雑が緩和されてかえって良いのではとすら思う。(斎藤雅道)