●アクセス
「東京国際アニメフェア」が行われた東京ビッグサイトには、周辺に観光地があるため、りんかい線、ゆりかもめ、水上バスといくつか交通手段があり、あまり不便を感じない。「アニメコンテンツエキスポ」は会場が幕張メッセで、主要な交通手段が車をのぞくと京葉線しかないため、土地勘のない地方の人は電車がトラブルなどで止まると結構困ることが多い。
●会場の動きやすさ
「東京国際アニメフェア」の方がブース間の距離が広めで移動はしやすかった。イベント用のステージも大型で企業ブースなどと離れた位置にありわかりやすい。「アニメコンテンツエキスポ」の方も2回目ということで、会場の規模を拡張。前回のように入場制限がかかることはなかった。会場内には休憩できるベンチを多数設置。イベントステージも独立して大型の会場を用意するなど、前回の反省点をふまえて全体的に良い方向に改善されている印象を受けた。
●アニメのラインナップ
プリキュア、ポケモンなど、子供向けアニメを重視するなら、「東京国際アニメフェア」の方が充実している。今年はTVアニメ放送開始から50年ということで、過去のアニメ資料も多数展示していた。「アニメコンテンツエキスポ」は主催が角川グループなので、角川系列のアニメ作品を中心に、深夜帯のアニメが充実している。新作アニメの本数が圧倒的に深夜に多い現在のアニメ事情を考えると、新しいアニメの展開を見るだけなら「アニメコンテンツエキスポ」の方が向いているだろう。
●メイン客層
「東京国際アニメフェア」は作品ラインナップに子供向けが多いことと、新旧アニメ作品が入り混じった会場構成になっていることから、特にアニメ好きではなくても楽しめるという印象。実際に子供を遊ばせる遊具などもあったことから子供を連れたファミリーでの来場者が目立った。「アニメコンテンツエキスポ」は作品ラインナップ的に、どちらかというとオタク色は強いといえる。10代後半から〜30代前半で数人のグループでの来場が多いかと思う。(斎藤雅道)