「売却問題が新展開を迎えた」と言うのは、ある在京スポーツ紙記者。TBS・HDとDeNAの交渉が大詰めを迎えている時期に、あえてこのニュースをぶつけてくるのにはワケがあるという。前出の記者は「パ・リーグのある球団からは『DeNAは出会い系サイトを運営しているので反対』と公然と反対の動きがあることも明らかになった。それも複数の球団からです。ライブドアの近鉄買収騒動のときのアレルギーがまだ残っているということでしょうか。すんなりモバイル系の企業・DeNAに決まってしまってはという危機感が“ホワイトナイト”的な企業を現出させたのではないでしょうか」
しかし、火のないところには煙は立たないというもの。京急に白羽の矢が立った背景には、ベイスターズファンが熱望していた「地域密着企業」という側面もあるのも事実。今回の報道でファンの気持ちは一斉に「京急待望論」に傾いたはずだ。世論というものは、あるとき一気に燃え上がり、決まりかけた売却の話を一転破談にするほどの力を持つこともある。横浜ベイスターズの売却先はまだまだ二転三転がありそうだ。