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オリックス伊藤光 意地のタイムリーでエース金子千尋に5月30日以来の7勝目をプレゼント!

▽12日 オリックス 6-3 北海道日本ハム(京セラD)

オリックス9勝5敗 観衆33,309人

 大谷効果もあり、平日にもかかわらず3万人以上の大観衆を集めた京セラドーム大阪は、オリックスが4連勝で借金を3まで減らし前半戦を終了した。

 一昨日から止まらぬオリックス打線は2回、日本ハム先発で、プロ入りからオリックス戦無敗の大谷を攻め、1死満塁から大城が押し出しの四球で先制。1回1/3で大谷をマウンドから引きずり降ろした。2番手のメンドーサから伊藤が左翼線を破る3点適時二塁打を放つなどこの回に大量5点を先制。

 オリックス先発の金子は調子がわるいながらも5回3失点で切り抜け、この2日間登板機会がなかったリリーフ陣が1イニングずつキッチリと抑えて、金子に5月30日以来となる7勝目をプレゼントした。

■4連勝で、前半戦を借金3で終えた福良淳一監督のコメント

ーー大谷を引きずり降ろしましたが?

 「30から50球というのは聞いてたから。何とか球数を投げさせることは出来ないかなという話はしてましたけど」

ーー選手にはボールを見てと?

 「そうですね。大城のフォアボールも良かったし、(小谷野)栄一のフォアボールも大きかったですね」

ーーピッチャーが代わった矢先に伊藤が…

 「光のツーベースは大きかったですね。いい仕事をしてくれました」

ーー金子は良くなかった?

 「コントロールがね。球数も多くて。ああいう金子を見たことがないんですけどね。何とか5回まで投げてくれて、勝ちがついて良かったんじゃないですか」

ーーリリーフ陣も登板間隔が開いていたが?

 「ちょっと心配だったんですけどね。開きすぎて。キッチリといい仕事をしてくれました」

ーー4連勝で手応えを感じられた?

 「今の戦いが出来てたら、(後半戦の)勝負は出来ると思います」

ーー本当は休みたくない?

 「そうですね。そのまま行きたいですけどね(笑)。ありがとうございました」

■2回、1死満塁から左翼線を破る3点適時二塁打 伊藤光のコメント

ーーあの場面は?

 「単純にチャンスだったから積極的に行って、初球から甘い球が来てたので」

ーー打った瞬間抜けたと思った?

 「抜けると思ったし、ゴロの打球だったけどしっかり芯で捕らえてたんで、大城がファーストからホームに帰って来てくれて、2点より3点のほうがいいので良かったです」

ーーなかなか出番が少ない中、調整が大変だと思うが?

 「なかなか…ピッチャーの感覚も無くなっちゃうし、打つとか打てないとか難しいんですけど、そういう気持ち…状況によって自分が何をするべきか?どういう風なバッティングをしていけばいいのか?ということはいつも考えて練習をしっかりやっています。その結果がこういう形になって…その次の打席も送りバントを決めましたし。そういう役をするバッターなんで。こういうことがしっかり出来れば、きょうみたいに結果としても繋がってくるんだなと思いました。出たところで、自分の役割を果たしていくしかないんで」

ーー自分にとってもいい形だった?

 「結果、自分が出たときというのは、絶対に試合は勝ちたい。(金子)千尋さんと組むときしかスタメンじゃないし、それに合わせるということじゃないですけど…。チームとしていいか悪いかは別として、後半戦の流れに持っていける3連戦だったと思うので、その点は良かったなと思います。自分はやること変わらないし、レベルを上げていかなきゃいけないんで、それは変わらずやっていきたいと思います」

ーー最近、金子選手が調子を落としているが、どのように感じているか?

 「受けてて感じるのは、相手もエース級のピッチャーをぶつけてくるんで、なかなか先に打線が援護をしてあげられなくて、負けがついてしまった試合もあるので、だから今調子があまり良くないときこそ、バッターとして何とか援護していけば、(山崎)福也も西もああやって長いイニングを余裕を持ったピッチングができるので、そう簡単にはいかないですけど。そういうのがチームだと思うし。あとは千尋さんが打たれたらキャッチャーの自分の責任でいいので。その代わり自分は千尋さんを信じて投げさせるし、バッターこともいろいろ勉強するし、その繰り返しだと思うので、あまり綺麗に抑えようとか思い過ぎると、苦しくなってしまうので、思い切って攻めたりとか、苦しくなったときはもっと粘るということがこれからも続くと、ピッチングとしてはいいことだと思います」

■先発5回、被安打5、失点3の内容。5月30日以来の7勝目。金子千尋のコメント

 「序盤から点を取ってもらったのに、いいリズムで投げることができませんでした。ボール先行もあり、もう少し早いカウントで勝負できればよかったです」

取材・文・写真 どら増田(オリックス番ライター)

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