初防衛を果たしたムタは自分とも戦っていた。
みのるから出頭要請を受け、10月23日の青森・弘前大会では突如、姿を現しテロを敢行。強烈な先制攻撃を放った。
試合は得意の場外戦に持ち込み、閃光魔術弾を足がかりにベルトで額を殴打し、みのるを流血させた。さらに木づちや噛み付き攻撃で傷口を広げ体力を奪う。
しかしスリーパーで捕獲されると、ゴッチ式パイルドライバーでマットに叩きつけられ、逆襲される。頼みの毒霧も防御され、必殺の逆落としで絞め落とされグッタリ。みのるの反撃の前に攻め込まれた。
絶体絶命のピンチに陥ったが、起死回生の毒霧を噴射。すぐさま閃光魔術弾2連発からムーンサルトプレスでたたみ掛けた。最後は閃光魔術でみのるを飲みこんだ。
なんとかV1に成功したムタだったが、早くも次期挑戦者が現れた。
試合後、みのるを救出しにきた高山と視殺戦を展開。高山は「試合終わってたのに手出してじゃねえよ、あいつ」と盟友のみのるに対する試合後の暴行に憤慨。「勇気があるんだったらオレを呼んでみろ。(ベルトの)独占は許さない。オレのターゲットはムタだ」(高山)と宣戦布告した。
ムタVS高山のタイトルマッチの機運が高まった王道マットだが、全日プロは静観の姿勢だ。
渕正信取締役は「年明けになってからの可能性が高いな。世界最強タッグとか決まっているからな」と語った。また武藤敬司社長も「スケジュールは決まっている。年内は防衛戦をやらない」とキッパリ。
その一方で武藤社長は「1月4日、(新日本プロレスの東京ドーム大会に)両方出たっていいかもしんないな」と武藤、ムタのダブル出撃の可能性をほのめかした。
激突必至のムタVS高山は、どんな舞台で行われるのか。