海外ニュースサイト『BBC』は、ザンビアで売られていたエナジードリンクの中にバイアグラの有効成分「シルデナフィル」が混入していたと3月21日に報じた。同記事によると、このエナジードリンクを飲むと、長時間勃起が収まらない、性欲が収まらない症状が出るとのこと。このエナジードリンクはザンビア国内で最も人気の高い商品で、スーパーや露店で販売されていたという。なぜ、シルデナフィルがドリンクに混入していたのか、同記事内では明らかにされていない。ザンビア国内のニュースサイト『Lusaka Times』の報道によると、通常、シルデナフィルは処方箋がないと入手できないため、現在ザンビア当局は該当商品の回収をメーカーに指示しているそうだ。
このニュースは世界中に拡散され、注目を集めることとなった。ネット上では「子供が飲んだら大変」「心臓が弱い人にとっては致命的」との心配する声が寄せられた一方、「回収される前に試してみたい」「こんなドリンクが売られていたなんてザンビアに旅行に行かなきゃ」と興味を示す声も見受けられた。
今回はエナジードリンクにバイアグラの成分が混入していたが、海外には他にも通常では考えられないものが食品に混入していた例がある。
2014年には、中国・陝西(せんせい)省にあるレストランが提供した麺料理の中に、アヘンが混入していた。この店で食事をした客が車で帰宅している際、警察の検問に引っかかったことで発覚したそうだ。店は意図的にアヘンを混ぜていたそうで、警察の調べに対し「中毒になって、お客さんにまた来店してほしかった」と供述したという。同店には10日間の営業停止処分が言い渡されている。
食品に危険性のある薬物が入ると健康被害など重大な事件へとつながりかねない。口に入れるものだからこそ、メーカーにはよりいっそう、安全に気を配ってもらいたいものだ。