『ワールドタッグリーグ2019』
▽2日 大阪・大阪市中央体育館 サブアリーナ 観衆1,277人
来年1月の東京ドーム2連戦で引退する新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーが、現役生活最後となる大阪での試合を2日、大阪市中央体育館で行った。この大会以降、“いまのところ”大阪での試合は他団体も含めて入っていないそうで、これが大阪ラストになる可能性が極めて高い。試合後にはあいさつの場が設けられた。
ライガーが出場した試合はオカダ・カズチカと飯伏幸太による来年1.4東京ドームの前哨戦となった。IWGPヘビー級チャンピオンのオカダはSHO&YOHと組み、飯伏はライガー&タイガーマスクのジュニア勢と組んだ。
このカードは最終戦となる広島グリーンアリーナ大会まで連日同じ組み合わせとなっているが、ライガーとオカダはこれまでなかなか対戦する機会がなかった。引退間近になって対戦機会が増えるのはまれなケース。今後のジュニアヘビー級を引っ張っていく若いSHO&YOHにとって、平成のジュニアヘビー級を引っ張ってきたライガーとこの時期に対戦するのは貴重な機会だろう。
この試合で、ライガーはオカダに掌底を見舞うなど飯伏のアシストに徹し、最後はボマイェからのカミゴェの必殺フルコースで、飯伏がSHOから3カウント。前哨戦を制している。
試合後、マイクを握ったライガーは「大阪のみなさん。本日は本当にありがとうございます。僕は、来年の1月4日、5日の東京ドームで引退します。なので大阪で試合をするのは、今日が最後になります。思い返せば初めてIWGPジュニアのベルトを獲ったのも、ここ大阪でした(1989.5.25大阪城ホール大会での馳浩戦)。僕の母親も(大阪の)柏原出身です。大阪はやはり思い出のある土地です。来年1月に引退しますが、それまでもうしばらくブッ飛ばしますので、応援よろしくお願いします。きょうはありがとうございました」とあいさつすると、入場テーマ曲『怒りの獣神』が大音量で流れ、手拍子とライガーコールが交差する中、ライガーはリングを後にした。
ライガー引退までいよいよ1カ月。1.5東京ドームの相手は果たして誰になるのか?引退ロードからまだまだ見逃せない。
(どら増田)