まず1つ目は、それまでドラマの再放送枠だった3時50分からの1時間が、2月7日から、系列局であるカンテレの『怪傑えみちゃんねる』の再放送となることである。
『えみちゃんねる』といえば、関西バラエティ界の女帝・上沼恵美子がマシンガントークで喋り倒す、関西では超人気のトークバラエティ。金曜夜7時のゴールデン激戦区で、21.3%という最高視聴率(ビデオリサーチ調べ、関西)を記録したこともある。
「ついにフジテレビがローカル局の番組を頼り始めました。ただし、読売テレビ制作の『情報ライブ ミヤネ屋』を日本テレビが放送するように、特に珍しいことではありません。でも、ローカル局のバラエティ番組をキー局がそのまま放送するのは、近年はなかったことです」(芸能ライター)
その一因はドラマの再放送が思ったほど数字が稼げていない現状にある。リアルタイム放送時は平均25.2%を誇った木村拓哉主演の月9ドラマ『プライド』も、1月24日は3.2%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)と、この時間帯のメインターゲットである主婦層に刺さっていない。そこで、上沼を置いて起爆剤にしたいということだろう。
フジの夕方崩落の2つ目は、この後の4時50分から始まる『プライムニュース イブニング』だ。こちらも1月28日の第一部は3.6%、第二部は5.4%と、民放のニュースで最下位を独走している。そして先ごろ、加藤綾子が4月からメインキャスターに起用されると発表されたが、この番組は呪われている。
「この番組には、当初、元NHKの登坂淳一アナウンサーが起用される予定だったのですが、直前に降って湧いたセクハラ疑惑報道で出演辞退。さらに代わって出た同局報道局解説委員の反町理氏も、就任早々、後輩女性記者に対するパワハラ&セクハラ疑惑でイメージが失墜しました。カトパンも何かしら週刊誌に狙われる可能性が高い」(同)
上沼のあとにカトパン……果たしてこの大胆な改革、吉と出るか凶と出るか…。