今回は八重山諸島にある黒島を紹介したいと思います。
黒島は周囲12.6km、面積10.02平方kmの小さな島。人口は214人(1月現在)で、牛の数がその10倍以上の3000頭を超すといわれていることから、俗に牛の島と呼ばれています。牛の数を見れば分かる通り、畜産業が盛んで、毎年2月に開催される「黒島牛祭り」には約4000人の観光客が訪れます。
黒島はあまり観光地化されていません。そのため、各ツアー会社の観光ルートから、はずされていることも多いです。同じ八重山でも、年間30万人を超える観光客が入域する竹富島や西表島に対し、黒島の年間観光客は3万人(10年実績)です。
ですが、この島にある仲本海岸は県下でも有数のシュノーケルスポットで、多くの人が訪れます。ここは景色も良く、トイレやシャワー施設も完備されていますので、シュノーケルをしない人でも楽しめます。
仲本海岸の他に、黒島港からほど近い所に西の浜という美しいビーチがあります。ただ、ここはウミガメの産卵場所なので、遊泳禁止となっております。
観光地化されていないことで、いいこともあります。この島は本当に穏やかでのどかな島。竹富島のように、島の大きさに不釣り合いな多くのツアー客が慌しく走り回ることもありませんので、のんびり島での休日を過ごしたい人にはうってつけです。
宿泊施設ですが、以前はマリンビレッジというリゾート風ホテルがあったのですが、08年に閉鎖され、現在ホテルはありません。泊まりたい人には、民宿が数軒あります。
人工的な手が入っていない自然豊かな小島を、のんびり楽しみたい人にはオススメの島です。
アクセスですが、石垣港から船で約30分。運賃は片道1130円、往復2150円。八重山観光と安栄観光が共同運航で1日6往復、石垣島ドリーム観光が1日3往復しています。島内に路線バス、タクシーはありません。ただ、小さくて平坦な島なので、レンタサイクルで十分、一周できます。
(旅人:ミカエル・コバタ)