「龍馬伝」の制作発表は6月5日に行われた。その時点でキャストはまったく未定。脚本はドラマ「救命病棟24時」「海猿」などヒット作を連発している福田靖氏ということからキムタク主演説が流れた。
「『CHANGE』、『HERO』など、近年のキムタクの代表作を担当してきたのが福田氏。彼の脚本はキムタク本人やスタッフも気に入っています。当然、『龍馬伝』の脚本を福田氏が担当すると聞いた時点で、NHKがキムタクを主演に据えようとしていると考えた人は多かった」(芸能ライター)
実際、キムタクでほぼ決定し、NHKは宣伝に動き出していたともいわれている。ドラマ終了後には、その後の龍馬を描いた映画化の話まであったらしい。
「最終的に映画で作品を完結させたい、というキムタク側の要望にNHKが折れたかたちでした。しかし結局、キムタク側は出演をキャンセルしたようです。その理由については、大河の拘束時間の長さや『篤姫』の視聴率との比較を嫌ったこと、山田洋次監督の新作出演の方を選んだことなどが挙げられています」(テレビ関係者)
そこで名前が急浮上してきたのが福山。NHK側から正式にオファーがあり、福山も興味を示しているという。実は、キムタク同様、福山にも福田氏とは縁がある。
「福田氏はドラマ『ガリレオ』シリーズを手がけていて、現在、ヒットしているガリレオの映画版『容疑者Xの献身』も担当。福山と福田氏は同じ九州出身で、仲がいいらしい」(芸能ライター)
「ガリレオ」シリーズで福山が演じた天才物理学者・湯川学は、東野圭吾氏の小説の主人公。少し風変わりなキャラクターを福山がうまく演じ、役者としての新境地を開いている。映画版の「容疑者Xの献身」は興行収入24億円を超え、観客動員数200万人突破の勢い。NHKが福山の起用を考えても不思議ではない。