木下市議は昨年11月からほぼ毎週事務局に不正に立ち入り、女性職員の机を物色していた。さらに、2017年には女性職員に対し、私的なメールを送り続けていたことも判明。全国から「気持ちが悪い」「議員の資格があるとは思えない」などと批判が殺到する。富山市議会は事案発覚後、糾弾決議案を可決し、議員辞職を促していた。
この事案は情報番組でも取り上げており、『とくダネ!』(フジテレビ系)では、コメンテーターの中江有里が「複数の女性にメールを送っている。結局誰でも良かったのではないか。聞いていて気分が悪くなった」と露骨に嫌悪感を示す。さらに、MCの小倉智昭も「やってることが気持ち悪い」「どうなさるおつもりですかね、市議会議員の立場を」などと苦言を呈していた。
事案発覚後、市議会での聞き取りと記者からの質問に答え、動機について、「興味本位だった」「議員になって叱ってくれる人がおらず緩んでしまった」などと説明していた木下議員。その際は頭を付けて土下座するなど、反省したところを見せていた。
騒動後、一切の公務を欠席した木下議員。これまで進退について明言を避けてきたが、26日になり産経新聞が「自己改革をしながら任期を全うしたい」「初志に戻り市民に開かれた議会の改革を進めて行きたい」と話し、議員を続けていく意向を示していると報道し、物議を醸すことになった。
ストーカーまがいの行動に不法侵入。しかも、その動機が女性に対する興味となれば、性犯罪者になる可能性も否定しきれない。そんな人物が市議会議員を再度務める意向を示していることに、ネットユーザーは「許せない」「何を考えているのかわからない」と怒りの声を上げる。
また、「議員になるとセクハラも許されるのか」「不適格な議員を辞めさせることができないのはおかしい」「富山市議会は甘すぎるんじゃないのか」「富山市民はそれでいいのか」「どうして辞めさせないのか」と、市議会や議員特権について不満の声が上がった。
木下議員の復帰について、富山市議会は現在のところ態度を表明していない。仮に復帰させるとなれば、世間から眉をひそめられてしまうことだけは、間違いない。