「同棲していた彼氏の洗濯物を干しているときのことでした。彼氏は定期券ケースをズボンのポケットに入れたまま洗濯していて、私は濡れたカードを乾かすために全てのカードを外に出しました。すると、見たこともない風俗店の会員カードがたくさん出てきたのです。そこで初めて、彼氏が風俗に通っていることを知りました」
優子さんはその頃、彼氏と長い間セックスレスが続いていたという。自分とは全くセックスをしないのになぜ風俗には行っているのか不思議に思い、その理由を彼氏に思い切って聞いてみた。
「私には一度も見せたことはなかったのですが、彼氏は超がつくほどのドMだったのです。『責められたい』というレベルではなく、ムチや蝋燭(ろうそく)を使った痛々しいプレイが好みらしく、通常のセックスでは全く快感を覚えないのだとか。私とセックスをしない期間も、彼は週1のペースでSM系風俗店に通い詰めていたそうです」
優子さんの彼氏は大手専門商社に勤めるエリートサラリーマン。周囲からも評価の高い存在であっただけに、優子さんはその事実を知った瞬間はとてつもないショックを受けたようだ。しかし、彼氏の行動の裏にも優子さんに対する思いやりがあったことを知ったという。
「彼から性癖を打ち明けられた際、私は『何で私にその性癖を素直に伝えてくれなかったのか』と問いただしました。すると、彼も『私に嫌われたくない、私にやりたくもないプレイを強要させたくない』という思いがあって伝えられずにいたそうです。私に対する愛情は確かに感じましたが、それでも私以外の女性と身体の関係を持ったという事実に納得することができず、結局別れてしまいました」
お互いの性癖について、あらかじめ話し合っておくことも、恋愛を長続きさせる上では大切なことなのかもしれない。