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「当店のモナカ、三個目もいけます」M-1王者ミルクボーイに和菓子屋が反論? ブーム到来の予感も

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ミルクボーイ・駒場孝、内海崇

 日本一の漫才師を決める「M-1グランプリ 2019」の決勝戦が22日に行われ、結成13年目のミルクボーイが見事優勝を果たしたが、思わぬところに影響が出ているようだ。

 この日、M-1グランプリ史上最高得点である681点(審査員7人体制での最高記録)を獲得したミルクボーイは、1位通過でファイナルステージへ進出。ファーストステージの上位3組が2ネタ目を披露する中で、1ネタ目と同様の「リターン漫才」で勝負した。ボケの駒場孝の母親が忘れてしまったという物の名前を、母親の言っていたことを頼りに、ツッコミの内海崇が当てていくというやりとりで漫才が進んでいく。

 このネタで、ツッコミの内海が発した「最中(モナカ)の大食いギネス記録は二個」「最中は全部上あごに持っていかれる」「最中はお菓子じゃなくてお供え物」などという、最中への偏見とも受け取れる言葉が会場内を笑いに包み、見事に優勝を勝ち取った。

 しかし、ツイッターでは、思わぬところから反論が寄せられた。天明2年(1782年)から営業を続けているという老舗の和菓子屋である「備前屋本店」(本社・愛知県岡崎市)は、M-1グランプリの放送後に、自社の公式ツイッターで「当店の最中、三個目もいけますから」と、備前屋の人気商品である最中の三河葵の写真付きで投稿した。このツイートは23日13時現在、9000件を超すリツイートをされている。

 また、創業70年を迎えた「お菓子の香梅」(本社・熊本県熊本市)も、自社の公式ツイッターで「ミルクボーイさん優勝おめでとうございます 上顎にひっつきにくい『ふた口最中』です‼︎」という投稿とともに、自社の店舗の商品である「ふた口最中」という商品の写真を掲載し、最中をアピールしている。このツイートは23日の13時時点で3万件を超すリツイートがされている。

 ネット上にも「ミルクボーイのネタを見ていたらモナカが食べたくなってきた」「人生で初めてモナカを買ってきた」「明日のおやつはモナカで決まりだね」などという投稿が寄せられており、ミルクボーイのネタ中にあった「誰も今、最中の口になっていない」というセリフに反して、最中ブームが到来したかのような賑わいを見せているようだ。

 若手漫才師にとって最高峰の名誉となるM-1グランプリ優勝を手にしたミルクボーイの影響で、和菓子界にも大きな恩恵がありそうだ。

記事内の引用について
備前屋本店の公式ツイッターより https://twitter.com/tefukin
お菓子の香梅の公式ツイッター https://twitter.com/kobai_jindaiko

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