M-1へのエントリーはプロ・アマは問わず。応募資格は、結成15年以内のコンビであること、そして審査基準は“とにかく面白い漫才”だ。エントリー総数5040組の内、決勝のステージに立てるのは9組+敗者復活の1組、合わせて10組のみ。
エントリー総数5040組の内、インディアンス、ミルクボーイ、オズワルド、見取り図、かまいたち、ぺこぱ、からし蓮根、ニューヨーク、すゑひろがりずの9組に、敗者復活戦を勝ち上がった和牛を加えた10組が決勝に進出。その10組の内、ファーストステージの得点数が高い3組がファイナルステージへと進む。その3組が2ネタ目を披露し、審査員による得票が多かったコンビが優勝となる。
今年ファイナルステージに進んだのは、ミルクボーイ、かまいたち、ぺこぱの3組。審査員も口々に呟いたように、史上最高にハイレベルな決勝戦となった。
そして、ファイナルステージで6票を集めて優勝したのは、テレビで漫才をするのが今年初めてとなったミルクボーイ。これまでは準決勝にも進出したことがなかったそう。司会の今田も言っていたように、先輩の誘いも断ってコンビでのネタ合わせに明け暮れた結果が出た。
大会終了後、ミルクボーイの駒場孝、内海崇が記者会見を行った。共に、大阪芸術大学の落語研究会出身の2人。代名詞と言える「リターン漫才」について聞かれると、コンビを結成した大学生時代からこの形ができており、以来磨き続けてきたことを明かした。
賞金1000万円の使い道については、内海はトレードマークである「角刈り」を散髪してくれている“角刈り技能コンテストで全国3位”の散髪屋「プロムナード」に、角刈り専用台を設置して角刈り希望のお客様だけ無料にすると、独自の夢を果たすようだ。駒場は、これまでお世話になった人への恩返しと“普通”のことを言ってしまい「ゼロボケでしたね」と恐縮しきりだった。
大会終了後からマネージャーに仕事のオファーが殺到しているというミルクボーイ。今後の活躍に注目だ。