search
とじる
トップ > レジャー > キャバ嬢が生まれる瞬間(51)〜借金返済のためにキャバ嬢になった女〜

キャバ嬢が生まれる瞬間(51)〜借金返済のためにキャバ嬢になった女〜

三村響子(23歳・仮名)

 私は元彼と付き合っていた時に、よくパチンコ屋さんへ行ってた。その時、彼の分も払ってあげたり、自分も当たったときの興奮が忘れられなくて、いつしかギャンブルのために消費者金融からお金を借りるようになった。気がつくと借金は数十万円にまで増大。高校からの友達に相談したら、キャバを薦められた。

 実はその子もクレジットカードでブランド物を買い漁っていたら、いつのまにか100万円くらいの借金に膨れ上がっていたんだって。それで彼女はキャバクラで働くようになったらしい。もし借金が減らないなら風俗の道も考えてたみたいだけど、半年くらいで返済できたと言ってた。まあその子は可愛いからってのもあるかもしれない。だから私の50万円の借金も、キャバクラで返そうと思って夜の世界で働くことにした。

 最初は六本木のキャバクラへ面接に言ったんだけど、落とされてしまった。やはり高級店はそれなりのレベルの女の子しか雇っていないみたいで、私みたいな学生時代もたいして男子から人気のなかったような女は難しいみたい。だから無理はせずに都心から少し離れた場所のキャバクラで働くことにした。そこはなんだか客もスタッフも厳しくなくて、ゆるい雰囲気が流れてた。

 当初は借金があることを隠して、いい女を演じなきゃって思っていたんだけど、途中から店の雰囲気に飲まれていって、もういいかなって。いつからか借金があることを客に打ちかけるようになったんだよね。額が対して大きくないのがよかったみたい。お客さんは引かずに「がんばれよ!」って応援してくれるようになった。それどころか私を借金があるからって理由で指名してくれる人まで現れてうれしかったな。

 5か月くらいして、無事に返済できたときはお客さんと一緒に喜んだ。今はもうすべて返済し終わったのだけど、ここのキャバで働くのは楽しいからしばらくは続けていくつもりです。

(取材/構成・篠田エレナ)

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ