SMAPや嵐、AKB48が国民的アイドルなら、タカアンドトシは今年、国民的お笑い芸人の仲間入りをはたしたといっていい。
メインMCを務めるフジテレビ系列『ほこ×たて』は、日本民間放送連盟賞が制定するテレビエンターテインメント部門の最優秀賞を受賞した。同局が夏に放映した『FNS27時間テレビ 真夏の超団結特大号!徹夜でがんばっちゃってもいいかな?』で、タカが恋人の鈴木奈津子さんに生プロポーズをすると、瞬間最高視聴率26.4%をマーク。グランドフィナーレの「大縄跳び」と並ぶ高さだった。さらに、初の番組パーソナリティーを務めた日本テレビ系列『24時間テレビ35 愛は地球を救う』も、歴代5位タイとなる17.2%を記録。佐々木健介&北斗晶ファミリーが、初の家族チャリティマラソンを達成したニュース性も、高視聴率に拍車をかけた。
受賞。プロポーズ。高視聴率。長寿番組のメインに抜てき。テレビタレントなら1度は叶えたいグランドスラムを、1年たらずのあいだに成就させた。タカはその後に入籍。相方のトシは昨年、長男が誕生。コンビともに、プライベートでも脂が乗りきっている。
お笑い芸人として、ふたりが幅広い年齢層から支持され、家族がそろって楽しめるゴールデンタイムに多く起用される理由は、芸風が人畜無害であるからだ。タカが下ネタを口にしても、いやらしさを上回るトシのツッコミで、笑いに昇華。その完成されたコンビネーションは、ブラックマヨネーズにも相通じる。
ちなみに、タカの妻になった鈴木さんは、日本テレビの元レポーター。タカに、下積み時代から支えてくれていた彼女がいた07年、ホテルで密会現場を撮られて、交際が明らかになった。スタートは二股。しかし、それをも美化できる勢いが、今年のタカトシにはあるようだ。(伊藤由華)