中国に住む14歳の少女が耐えがたい腹痛と便秘で、食事をとることができなくなり、5月28日に緊急治療のために家族が病院に連れて行ったと中国の地元紙『星州日報』が6月5日に報じた。異常に膨らんだ少女の腹部を見た医師がCTスキャンを撮ることに。CTスキャンに映った少女の腹部から肛門にかけてのおびただしい数の粒状の影に医師は仰天したという。
医師が、少女に最近の食生活について尋ねたところ、少女は搬送される5日前に嘔吐したタピオカドリンクを飲んでから食事できていないと答えたそうだ。そこで、粒状の蓄積物が何百粒ものタピオカだと医師は推測したという。さらに医師は、少女の体に蓄積したタピオカの数から長期間飲んだことが原因であるはずだと予測している。
その後医師は、少女の体内に蓄積されたタピオカを排出するために、下剤を投与して治療にあたったという。
同記事の取材に対し、医師は「タピオカは一般的にイモ類のキャッサバなどのでんぷん製品であり、消化のいいものではありません。さらにタピオカの噛みごたえを良くするために増粘剤などの添加剤を加える業者もいます。したがって、大量に摂取すると、消化管機能が損なわれる危険性があります」と述べているそうだ。
このニュースが世界中に広まると「タピオカドリンク大好きで毎日飲んでるけど、自分も大丈夫か心配になってきた」「タピオカが何百粒も体に詰まってるって想像すると怖い!」「噛みごたえを良くするために添加物が入ってたなんて知らなかった」「少女が早く回復することを祈る」「うちの娘もよく飲んでるから他人事じゃない」などの声が寄せられた。
東京の原宿周辺には30店舗以上の専門店が軒を連ね、連日老若男女が行列を作っているという。飲んでおいしいだけでなく、かわいい容器に入ったタピオカドリンクをInstagramに投稿するのも人気のようだ。
しかし、ブームの影で問題も起きていることをテレビ各社では特集し報道している。例えば、6月5日の『Live News it!』(フジテレビ系)では、原宿でポイ捨てされたタピオカドリンクを特集。道端や自動販売機専門のゴミ箱に無理やり押し込まれた容器があふれかえっている様子を放映した。同番組の取材に対し、地元商店街の「原宿表参道欅会商店街振興組合」鬼雄事務局長は「(容器の)中にタピオカが入ったまま捨てられているカップが非常に目立ちます。表参道としても、地域の商店街の皆さんも、ゴミの多さに困っています」と答えている。
過ぎたるは及ばざるが如し。健康とマナーには注意してタピオカドリンクを楽しみたいものだ。
記事内の引用について
女孩喝珍珠奶茶后便秘· 验出胃肠道挤满“珍珠”
https://www.sinchew.com.my/content/content_2064251.html