報道によると同じ父親を持つ当時51歳の姉、デビー・ズータントさんと当時38歳の弟、ジョーさんは、2人の関係が“離れ離れになった親族が再会したときに恋をする”というジェネティック・セクシュアル・アトラクション(GSA)だと主張。
姉のデビーさんは3歳の頃に養子に出され、本当の家族に会いたいと思いながら育ったという。35歳の時、ついに実の両親を探し出し再会を果たした時、デビーさんは父から「異母弟」の存在を聞かされたそうだ。
翌年のファミリーパーティーでついにデビーさんとジョーさんは運命の出会いを果たした。異母兄弟だと知らされ、引き合わされた2人は互いに一目で恋に落ち、その2週間後には同棲を始めたそうだ。2人は関係を10年間家族に隠していたため、誰も気づかなかったという。だが、2人の関係を他人がどう思うか心配だったデビーさんは、GSAについて調べ、兄弟と恋愛関係になったのが自分だけではないと知り、安心したという。
実父は再会から3年後に亡くなり、デビーさんは親しい友人にのみジョーさんとの関係を語ったところ、返ってきたのは温かい応援の言葉だったという。
2014年、ついにデビーさんとジョーさんは禁断の関係を家族に告白。しかし、家族はすでに2人の関係に気付いていたそうだ。家族の祝福を受けたデビーさんとジョーさんは1年後、違法であるにもかかわらず、2人の名字が違ったことから職員に気付かれることなく地元の登記所で結婚した。
ちなみに、アメリカで兄弟姉妹と結婚した人は、最大15年の懲役刑が科されるだけでなく、約260万円(2万4千ドル)の罰金も科せられる。
このニュースが世界中に広がると「普通の人にとっての未来がどうなるのか怖くなるね」「正直言って、誰かが彼らを物理的に引き離さないといけないんじゃない?」「彼らに何のコメント残せないけど、子どもだけは作らないでほしい」といった批判の声が寄せられている。
姉弟が主張したGSAとは、何らかの理由で何十年も離れて暮らしていた親子や兄弟姉妹が、再会後、互いに恋愛感情を抱き、性的関係を結ぶケースを指す心理学用語だ。この姉弟の場合も、初めて出会ったのが成人後であることからGSAに該当すると考えられる。
1891年に人類学者のエドワード・ウェスターマークが「ウェスターマーク効果」を提唱した。それによると、「幼少期から同じような環境で育った相手に対して、お互いが性的な興味を持つことはほとんどない」という。もしこの説が実在し、この夫婦が幼い頃一緒に育っているとするならば、恋愛関係には至らなかった可能性も考えられる。
「恋に落ちれば兄弟でも関係ない」と語っていたデビーさんとジョーさんだが、2019年5月現在この姉弟は離婚してしまったと同記事が報じている。2人の“運命の愛”は、永遠に続かなかったようだ。
記事内の引用について
記事名:BROMANCE Woman marries her long-lost BROTHER after hiding their relationship from their family for 10 years
URL:https://www.thesun.co.uk/fabulous/6569699/woman-marries-long-lost-brother/