日テレは昨年度まで、5年連続で全日(午前6時〜同0時)、プライムタイム、ゴールデンタイム(午後7時〜同10時)の視聴率三冠を獲得。テレ朝は昨年10月、それまで日テレの独壇場だった月間視聴率のトップを5年4カ月ぶりに奪取。その後も激しい首位争いを繰り広げ、平成最後の今年4月は首位を分け合う形となったが、すでに、勢いでは日テレを圧倒している。
「4月期の連ドラはテレ朝の3作品が、民放連続ドラマ初回視聴率トップ5にランクイン。バラエティーでも『ポツンと一軒家』が日テレの同時間帯の『世界の果てまでイッテQ!』を上回ることが多い。朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』、夜の看板ニュース番組『報道ステーション』は同時間帯のトップ。ニュースが弱い夕方も『相棒』の再放送が相変わらず強く、同時間帯トップの視聴率で穴がない」(テレビ局関係者)
一方、日テレは4月期のドラマがいずれも振るわず。また、昨年10月に有働由美子アナをキャスターに据えリニューアルした「news zero」の視聴率がいまだに伸び悩むなど、明るい材料が見当たらない。
「日テレは9月開幕のラグビーW杯日本大会の放映権を獲得したが、同じ日本戦でもサッカーのW杯ほどの視聴率は望めない。7月期以降に大ヒットドラマがあれば全体的に数字は改善するのだが…。それに対して、テレ朝は今後、続々と開局60周年特番を放送。5月以降、月間視聴率トップを走り続ける可能性もありそうだ」(芸能記者)
日テレが視聴率三冠を死守できなかった場合、今後の番組制作にさまざまな悪影響が出そうだ。