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総務省の大臣官房付キャリア職員が2度目の痴漢で逮捕

 なんとも、懲りないエリート公務員がいたものである。

 警視庁中野署が電車内で女性の体を触ったとして、総務省の大臣官房付の男性職員(45)を、東京都迷惑防止条例違反(痴漢)の疑いで現行犯逮捕していたことが、9月18日に分かった。

 逮捕容疑は14日午前0時頃、JR中央線・新宿〜中野駅間の車内で、20代の女性会社員の尻を服の上から触ったとしている。目撃していた乗客の男性がその場で取り押さえ、中野駅で駅員に引き渡した。

 同署によると、男性職員は「酒に酔っていてよく覚えていないが、自分がやったとしたら申し訳ない」と供述しており、送検後の15日に釈放された。

 男性職員は国家公務員1種試験に合格したキャリア官僚で、同省によると、91年に旧郵政省入り。情報通信国際戦略局企画官を務めていたが、大臣官房付に異動。現在は郵政民営化推進室に所属している。

 実は、このエリート官僚には前科があった。昨年6月にも痴漢容疑で逮捕されており、減給(10分の1)6カ月の懲戒処分を受けたばかりだった。その影響で、国際戦略局から大臣官房付に異動していた。

 同省秘書課は「事実関係を確認中で、確認次第、厳正に対処する」としている。前回は懲戒処分といっても、減給という軽い処分で済んだが、さすがに2度目となると、そうもいかないだろう。痴漢さえしなければ、将来は有力ポストに就いたであろう男性職員。前途あるその未来を、自らの“手”で潰してしまったようだ。
(蔵元英二)

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