武井は昨年4月期の「Wの悲劇」(テレビ朝日系列=平均視聴率9.1%)、7月期の「息もできない夏」(フジテレビ系列=平均視聴率9.8%)、10月期の「東京全力少女」(日本テレビ系列=平均視聴率7.4%)と3クール連続で、ゴールデン、プライム帯の連続ドラマの主役を務めたものの、すべて平均視聴率で1ケタ台を記録し、役不足ぶりが露呈していた。
1クールの空白を置いて、武井が主演したのがテレビ朝日系列の深夜ドラマ「お天気姉さん」(金曜日午後11時15分〜深夜0時15分)。武井は朝の情報番組でお天気キャスターを務める気象予報士の役に扮した。
同ドラマは初回(4月12日)11.9%でスタート。2ケタを獲れない週も多かったが、安定した数字をマーク。最終話(第9話=6月7日)は9.2%と伸び悩んだが、全9話の平均は9.8%で、深夜帯としては上々。時間帯が違うため、一概に比較はできないが、これまでの視聴率と比べると、大健闘といえる。次にゴールデン、プライム帯の連続ドラマで主役に起用された際に、どれだけの数字を弾き出せるのか注目だ。
前週、8週連続視聴率アップがならなかった篠原涼子主演「ラスト・シンデレラ」(フジテレビ系列/木曜日午後10時〜)第9話(同6日)は15.9%で、過去最高をマークした。
米倉涼子主演「35歳の高校生」(日本テレビ系列/土曜日午後9時〜)第9話(同7日)は、9.9%と1ケタ台に転落。前週から2.8ポイントもダウンした。これは、フジテレビ系列が放送した「AKB48第5回選抜総選挙 生中継SP」の影響を受けたものと思われるが、それにしても落ち込みが激しい。
その「AKB総選挙」は第2部(午後7時〜9時15分)で、20.3%を記録し大台を突破し、昨年度の18.7%を上回った。瞬間最高は指原莉乃の1位を祝う花火が打ち上げられた場面で、32.7%。ダイジェストを流した第3部(9時15分〜11時10分)は13.2%だった。
再び低迷期に入ったNHK大河ドラマ「八重の桜」(綾瀬はるか主演/日曜日午後8時〜)第23話(同9日)は15.0%で、4週ぶりに15%台をマークした。ただし、同日、ライバル番組の日本テレビ系列「世界の果てまでイッテQ」が休止され、代わりに放送された「日テレ開局60年特番daysチャレンジTV・一緒に、未来貢献。ゴール特番」第2部(午後7時〜8時54分)が7.9%と極めて低調だったため、その恩恵を受けたものと思われる。
また、同4日の14年FIFAワールドカップブラジルへの出場権を懸けた「アジア地区最終予選・日本対オーストラリア」(テレビ朝日系列/午後7時30分〜9時37分)は38.6%で、今年放送された全番組の中で、最高だった。
(坂本太郎)