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19歳女子大生が全裸遺体で発見、自殺した重要参考人が残した遺書の謎とは【未解決事件ファイル】

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 1999年4月23日、栃木県南那須町(当時、現・那須烏山市)の山中で女性の遺体が発見された。警察は、同県在住で当時35歳の男性Bが事件に関与しているのではないかとマークするも、事件から7か月後にBは首を吊って自殺。その後、2019年8月現在も未解決のままだ。

 遺体となって発見されたのは、宇都宮市在住で当時19歳の女子大学生Aさん。4月6日の夕方ごろ、家族に対し「少し出かけてくる」と伝えて、車で自宅から出かけてから行方が分からなくなっていた。

 数日経っても帰宅しないAさんを「事件に巻き込まれたのではないか」と心配した家族は、4月9日に地元警察へ捜索願を提出。栃木県全域で警察によるAさんの捜索活動が開始された。

 警察が、周辺住民やAさんの知人に聞き込み捜査を行った結果、4月6日夜に宇都宮市内のラブホテルでAさんを見かけたという証言を入手した。しかし、Aさんが誰と一緒だったかは分かっていないそうだ。

 更に警察の捜査によって、4月11日に自宅から2キロ離れたファミリーレストランの駐車場でAさんの車が見つかった。警察は、ファミリーレストランの店員や4月6日から11日までに来店した客に話を聞いてみたものの、Aさんの車がいつ止められたのかは不明だったという。

 警察は、Aさんがファミリーレストランから別の手段で移動し、移動先でトラブルにあった可能性が高いと考えたが、これ以降の足取りを掴むことは出来なかった。

 Aさんは、一体どこに消えたのだろうか。

 事件が急展開を迎えたのは、Aさんの捜索願が出されてから14日後の4月23日。栃木県南那須町の山中に山菜取りに来ていた男性が竹藪の中で女性の遺体を発見し、警察に通報した。遺体は全裸で仰向けの状態だったという。

 警察による司法解剖の結果、死因は窒息死で、死後10日ほど経過していることが判明。首には絞められたような跡が残されており、他には目立った外傷は見られなかった。そして、南那須町で発見された遺体がAさんであることが、警察の調べで判明した。Aさんの車が見つかったファミリーレストランから、遺棄現場の南那須町までは約26㎞ある。この距離を徒歩で移動したとは考えづらい。何者かによって連れ去られた、あるいは何者かと一緒に車などで移動した可能性が高いと言えるだろう。

 その後、警察は捜査を進めていく中で、同県芳賀町に住む当時35歳の無職男性Bを重要参考人としてマークした。なお、どういった経緯でBが重要参考人とされたのかは明らかにされておらず、Aさんとどういった関係だったかも不明である。

 結局、Bは逮捕されなかった。警察はBに対していつ取り調べを行ったのかも不明である。

 そして、Aさんの遺体発見から7か月経った頃、Aさんの遺体が見つかった場所の隣町にある竹藪で、Bが首を吊って死んでいるのが発見された。警察による司法解剖の結果、死後半年ほど経過しており、既に白骨化していたという。遺体の傍には「自分はやっていない」と書かれた遺書が見つかった。

 宇都宮市から30㎞ほども離れた場所で、遺体となって見つかったAさん。車をファミリーレストランに置いて、どうやって移動したのだろうか。犯人はなぜ南那須町でAさんを遺棄したのか。手掛かりは一体どこに隠されているのだろうか。20年経った今も謎は深まるばかりだ。

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