今年6月、公職選挙法等の一部を改正する法律が成立し、公布された。(施行は平成28年6月19日)。今回の公職選挙法等の改正は、満18歳以上、満20年未満の者にも選挙に参加できるという点。高校生でも投票できる者が出るということが話題になっている。しかし重要なのは、与えられた権利を行使して政治に参加するとはどういうことなのか、選挙によって何が変えられるのか、何をどのように見て判断し一票を投じるのかということ。選挙のための授業を行う高校も少なくないようだ。
本書は、今回選挙権を与えられる18歳や若い世代を読者に想定し、民主主義とは、日本の政治・外交、そもそも選挙とは何か、なぜ投票するのか、などについてAKB48の島田晴香の質問にベテラン政治家の高村正彦氏が丁寧に答え、わかりやすく解説した「18歳からの政治学入門書」となっている。
若い世代だけでなく、政治や選挙に関心が薄かった人の学び直しにも最適な一冊だ。