「いっぷく!」は視聴率が低迷していた薬丸裕英と岡江久美子が司会の「はなまるマーケット」の打ち切りに伴って、3月31日にスタートした。MCはTOKIOの国分太一で、アシスタントにはTBSナンバー1の人気女子アナ・枡田絵理奈アナが、お昼の人気番組「ひるおび」から異動となって起用された。
TBSとしては、「朝ズバッ」に代わる新番組「あさチャン!」(キャスターは夏目三久)とともに、「いっぷく!」への期待感は高かったはず。
ところが、ふたを開けてみると、初回(3月31日)こそ、視聴率(数字は以下、すべて関東地区)3.7%をマークしたものの、2日目(4月1日)には2.1%と急落。2日には3.0%に戻したが、7日には2%台に転落。以降、1%台を連発し、24日には1.3%という目を疑うような低視聴率を記録した。
現状、「いっぷく!」はテコ入れどころか、前番組の「はなまるマーケット」の視聴率を下回っているような状況だ。
他局の同時間帯では、有働由美子アナとV6・井ノ原快彦のコンビでおなじみのNHK総合「あさイチ」が圧倒的に強く、10%台も当たり前。残ったパイを、日本テレビ「スッキリ!!」、テレビ朝日「モーニングバード!」、フジ「とくダネ!」、「いっぷく!」で奪い合っている状態だが、後発の「いっぷく!」は大苦戦をしいられているわけだ。
そもそも、国分と井ノ原は同じ事務所(ジャニーズ)であり、業界では同時間帯で同事務所のタレントがかぶってしまうことはタブーともされている。「あさイチ」の高視聴率は、たぶんに有働アナの人気によるところも大きいが、同時間帯となると、なにかと比較されてしまうものだ。
このまま、「いっぷく!」が低空飛行を続けるようなら、国分の商品価値そのものに傷が付きかねない。
(坂本太郎)