同時間帯でライバル番組といえば、日本テレビ「スッキリ!!」、テレビ朝日「モーニングバード!」、フジテレビ「とくダネ!」といったところ。そのなかで、「あさイチ」はこの時間帯では、異例ともいえる視聴率13%前後を弾き出しており、他局の朝の情報番組を圧倒している。
同番組でV6・井ノ原快彦とともにメーンキャスターを務めているのが、ベテランの有働由美子アナ(44)だ。
有働アナは69年3月22日生まれ、大阪府出身。大阪府立北野高等学校を経て、神戸女学院大学文学部を卒業。
91年にNHKに入局。最初の赴任地は地元の大阪。入局当初からスポーツを担当することが多かった。94年4月に東京アナウンス室に異動し、「NHKニュースおはよう日本」に抜てきされ、3年間出演。同番組を97年3月で降板し、同年4月から「サタデー・サンデースポーツ」のメーンキャスターを、5年の長きにわたって務める。
02年4月〜06年3月まで、「NHKニュース10」を担当。04年3月まではスポーツ専任だったが、それ以降はスポーツに加え、メーンキャスターを兼任した。
06年4月〜07年6月1日まで、人気番組「スタジオパークからこんにちは」の司会を担当し、新境地を開拓。
07年6月より、アナウンサー職のまま、アメリカ総局(ニューヨーク)に異動。アナウンサー職のまま、特派員になる初めてのケースとなった。08年6月には管理職に登用された。
帰国後の10年3月から、「あさイチ」を担当している。同番組では、スポーツ、報道に関わった時とは、また違う一面を見せている。
40代ながら、昨年11月に調査されたオリコン「第9回好きな女性アナウンサーランキング」では、NHK局アナでは唯一、堂々の10位にランクインし、根強い人気を示している。
01〜03年には「NHK紅白歌合戦」の紅組司会を、12年には総合司会を担当。10年2月のバンクーバー冬季五輪では閉会式のアナウンスを担当した。
かつては、野球選手などとの交際報道もちょこちょこあったが、結婚には至らず、いまだに独身を貫いている。
女子アナ・ウォッチャーのK氏によると、「ルックス的には特に秀でたものではありませんが、隣のお姉さん的な雰囲気が人気の秘密ではないでしょうか。アナウンサーとしては、硬軟自在の幅の広さが受けているのだと思います。NHKの人気ナンバー1の座は、いまでは不動のものでしょう」と語る。
“NHKの朝の顔”といえる有働アナ、今後も頑張ってほしいですね。
(坂本太郎)