毎年恒例となった同ランキング。調査は11月18日〜25日にかけて、全国の10代〜40代のオリコンモニター1000名を対象に、インターネットを通じて実施された。
フジのエースとして活躍する加藤アナの3連覇が有力視されていたが、それを阻止したのは、日テレのポッチャリ系女子アナの水卜だった。
昼の帯番組「ヒルナンデス!」で人気を上げた水卜アナは前年4位だったが、今年4月から「幸せ!ボンビーガール」、10月から「有吉ゼミ」のレギュラーとなり、ゴールデン帯、プライム帯にも進出したことが、さらなる人気上昇につながったようだ。水卜アナは男性票3位、女性票1位で、圧倒的に女性の支持を受けての首位獲りとなった。
3連覇がならなかった加藤アナは男性票1位で、男性からの人気は依然高かったが、女性票2位で、総合2位に甘んじた。
変わらぬ強さを見せつけたのは、テレビ東京のエース・大江麻理子アナ(35)で3位。大江アナは4月にニューヨーク支局に転勤し、テレビ出演機会が激減したにもかかわらず、前年の2位から、ほぼランクを落とさなかったのは驚異的。女性票3位、男性票2位と、性別にかかわらず安定した人気を誇っているのが強み。
4位はフジ・生野陽子(しょうの・ようこ)アナ(29)で、前年の5位から1位上げた。前年10位タイだったNHKのベテラン・有働由美子アナ(44)が、一気に順位をアップさせて5位に入った。女性からの支持が高い有働アナは、「あさイチ」で新境地を開拓したことが大きいようだ。44歳にして、トップ5入りは「あっぱれ!」というしかない。
東京五輪招致時のプレゼンで株を上げた滝川クリステル・アナ(36)は、前年の7位から1位上げて6位にランクイン。滝クリ・アナは3月で「Mr.サンデー」を降板し、アナウンサーとしての活動を現在は、ほとんどしていないだけに、この順位は、まさに「お・も・て・な・し」効果だ。
テレビ朝日の竹内由恵アナ(27)は前年の8位から1位上げて7位に入り、同局のエースの座を死守した。
前年、前々年と1人もトップ10入りできなかったTBSからは、「ひるおび!」などに出演中の枡田絵理奈アナ(27)が8位に入り、初のランク入りを果たした。TBSからのトップ10入りは、10年(第7回)の青木裕子アナ(30=現フリー)以来。
フジ「めざましどようび」でおなじみの皆藤愛子(かいとう・あいこ)アナ(29=フリー)も、前年10位圏外から9位にジャンプアップし、10年(第7回)の10位以来、3年ぶりにランクイン。
そして、11年1月に日テレから事実上追われた夏目三久アナ(29=フリー)が初のランク入り(10位)。今年4月からは冠番組「夏目☆記念日」(テレ朝)をもったほか、「真相報道バンキシャ!」で古巣の番組にも復帰し、ランクアップに成功した。
また、トップ10入りはならなかったが、ムチムチ太ももで人気上昇中のテレ東・狩野恵里アナ(27)が男性票9位となった。これまで全くノーマークだっただけに、来年のランキングに期待大。
逆に、前年のトップ10から10位圏外に転落したのは、西尾由佳理アナ(36=フリー=前年3位)、フジからフリーとなった高橋真麻アナ(32=前年6位)、産休中の鈴江奈々アナ(33=日テレ=前年9位)、テレ朝を退社した前田有紀アナ(32=前年10位タイ)の4人。
10年(第7回)には1位だった西尾アナだが、「アゲるテレビ」(フジ)が超低視聴率のため、半年で打ち切りとなり、出演機会が減ったことが要因か。真麻アナはフリー転向後、バラエティ番組で活躍しているが、女性票7位ながら、男性票10位圏外で、男性の支持を得られていないのが響いた。来年4月に復帰する鈴江アナは安定した人気をもつだけに、来年トップ10に復帰する可能性は十分ありそうだ。
波乱もあり、新顔も多数名を連ねた今年の女子アナランキング。来年はどんなトップ10の顔ぶれになるか、今から楽しみだ。
(坂本太郎)