search
とじる
トップ > スポーツ > ニューヨークで再現? 黒田対ゴジラの一騎討ち

ニューヨークで再現? 黒田対ゴジラの一騎討ち

 ヤンキースの伝統がライバル同士を引き寄せたのかもしれない…。
 目下、ヤンキースがもっとも意識しているのは、タンパベイ・レイズだ。今季からプレーオフのワイルドカードが2チームに増える。ヤンキースの属する『ア・リーグ東地区』は3.5ゲーム差以内に4チームがひしめく混戦状態で、4位・ヤンキースは僅差での首位争いを繰り広げるオリオールズとレイズを止めようと必死だ(数値は8日時点)。

 「ヤンキースの浮上のカギは先発投手次第でしょう。エースのCC・サバシアはスロースターターなので徐々に本領を発揮していくと思われますが、3番手以降のノバ、ヒューズ、ガルシアの調子がイマイチです。彼らの復調も大事ですが、2番手の黒田(博樹=37)がコンスタントに勝てれば…」(米国人ライター)
名門球団の命運は、黒田博樹投手(37)が握っている。その黒田が今季4敗目を喫したのは現地時間・5月5日(2勝4敗)。この時点での防御率は、4.38。ドジャースでの4年間の通算防御率は「3.43」だから、今一つ波に乗りきれていないのが分かる。
 「4月13日のエンゼルス戦では三塁を踏ませない好投でした(8回3分の0)。でも、次の18日のツインズ戦で6失点KO。黒田は安定感に定評のある投手ですから、好不調を繰り返すこの時点では『らしくない』ですね。黒田が本来の調子を取り戻すのは中盤以降、言い方を変えれば、黒田が本調子になったとき、ヤンキースも首位戦線に絡んでくると思われます」(前出・同)
 ヤンキース浮上のキーマンが黒田だとすれば、好調・レイズの後半戦に切り札は松井秀喜(55)だろうか。

 前出の米国人ライターによれば、松井は「セカンド・ハーフ・プレイヤー」とも呼ばれているそうだ。前半戦よりも後半戦の成績の方が高いバッターであり、「クラッチヒッター」と称されることも多い。「チャンスに強いバッター」という意味で、メジャー通算の得点圏打率は2割9分8厘と高い数値をマークしている。
 「レイズは外野手も指名打者も固まっているから、松井には出場チャンスがない」という一部報道もあったが、この件に関しても米国人ライターは否定する。
 「レイズのマドン監督は『日替わり打線』と『代打を多く起用すること』で知られた指揮官です。松井がメジャー登録され、チームに合流したときは、マドン監督が『松井を起用する』と意思表示したときでもあります。松井がメジャーに昇格したら、試合出場の機会は決して少なくないと思いますよ」(同)
 外野手と指名打者の定員が埋まっているレイズだが、チーム打率は2割4分8厘(30球団16位/現地7日時点)。ヤンキースは2割7分2厘(同4位)。チーム本塁打数・同1位のヤンキース(47本)に対し、レイズは39本。ヤンキースも、松井がレイズの『後半戦の切り札』だと思っているようだ。松井がマイナー契約を交わしたとの一報が入ったとき、ジラルディ監督がエールを送ったのは有名だが、「その復調具合を編成担当に再確認させた」(現地関係者)という。ヤンキースが後半戦に強い松井を意識しているのは間違いない。

 もっとも、松井を知る現地日本人メディアは「(1試合の)4打席に立って、本領を発揮するタイプ。代打の役目は適さない選手」と懸念していたが…。
 ア・リーグ東地区はこれからも混戦が続くだろう。松井がメジャー昇格を果たしたとき、黒田との対決は避けて通れないだろう。黒田、松井は日本時代から意識し合ってきた“ライバル関係”にある。通産成績は67打数21安打。打率だと3割1分3厘だが、松井は「打ち込んだという記憶はない」と各メディアに話していた。この2人の対決に注目したい。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ