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2011年は“心の疲れ”から解放されよう! 映画『アブラクサスの祭』

 現代人の心の病みが叫ばれて久しい。仕事や勉強、または子育てや就職が上手くいかないと考え込んでしまい、悩んだ果てには精神科の扉をたたく事に…。たしかに情緒不安定なわが身を専門家の診察にゆだねるのも有効な手段であるが、処方薬やカウンセリングで治療するよりもまず、“心”が解放される事も大切。ミュージシャンのスネオヘアーが初主演をつとめる映画『アブラクサスの祭』(公開中)では、「自分」をまるごと受け入れる“禅”の考えを生きるヒントにうつ病と闘う僧侶を描く。

 『アブラクサスの祭』は、現役住職で芥川賞作家である玄侑宗久の小説を映画化した人間ドラマ。うつに苦しみながらも、かつて熱中した音楽に向き合うことで懸命に生きようとする僧侶と、彼を温かく見守る周囲の人々の姿を描く。僧になった「役割」に悩む浄念(スネオヘアー)は、自分の中で音楽への想いがたち切れていなかったことに気付き、町でライブをやりたいと強く思いはじめ…。

 忙しい現代、「自分」をまるごと受け入れ、心が解放されるという事はそう簡単な事では無い。しかし、この映画の主人公のようにかつて夢中になってやった事(音楽)を思い出し、再度試みる事で“心の疲れ”を吹き飛ばす事はできるはず。来たるべき2011年、何をやっても上手くいかないという人は、歌でも、サッカーでも、ボーリングでも、かつて夢中になった事に再チャレンジしてみるのもいいのではないか。

『アブラクサスの祭』

監督・脚本:加藤直輝
原作:玄侑宗久『アブラクサスの祭』(新潮文庫刊)
出演:スネオヘアー、ともさかりえ、本上まなみ、小林薫
12/25(土)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー
★オフィシャルサイト:www.aburakusasu.com
(C)「アブラクサスの祭」パートナーズ

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