「昨年6月ごろ、一度は松嶋サイドから丁寧に断られている。それでもプロデューサーが何度も足を運び、最後は土下座までしたそうです」(制作関係者)
フジの熱烈オファーに松嶋サイドは終始、のらりくらりだったというが、それもそのはず。実は、かつて“喧嘩別れ”と報じられた日本テレビからも出演オファーがあったからだ。
「高視聴率だった『家政婦のミタ』の続編です。当時は松嶋サイドと会議を重ねてきたが最終的に話がこじれ、昨年には日テレから出禁という最悪の事態になった。しかし、ドラマ担当役員の配置換えで制作体制も大きく変わり、日テレがドラマコンテンツ強化の方針を取ったことで、再び続編話が持ち上がったんです」(芸能プロ関係者)
その日テレの動きを知り、俄然ライバル心を燃やしたのがフジだった。
「亀山千広社長自らが出向き説得に当たったといいます。さらに、ドラマの企画も配役も、ほぼ松嶋サイドの意向を反映することを了承し、改めてオファーを出し続けた。ただ、フジはこの1年で平均視聴率が2桁を超えたドラマは2本のみで、主演した俳優陣は軒並みイメージダウンとなっている。誰がどう見ても日テレを受けると思っていた」(テレビ局関係者)
それでも松嶋がフジを選択した理由は何か。
「亀山社長の顔を立てたことはもちろんですが、夫の反町隆史も『相棒』シーズン15に出演できることが発表された。それで松嶋は“古巣で冒険してみよう”とジャッジを下したようです」(芸能プロ関係者)
しかし一方で、フジ局内からは、こんな声も聞こえてくる。
「バブル臭がする今回のドラマは99%コケると見られている。おまけに出演料は1本当たり300万円オーバー。最近になって、実は日テレは『家政婦のミタ』を放送するつもりが最初からなく、戦略だったという噂話まで飛び交うほどなんです」(放送作家)
すべては視聴率次第。