この講師は去年5月から今年8月にかけ、学年教材費として集めた現金117万円を横領。また、生徒から預かったテニス部生徒会費10万円も同様に自分のものとしていた。人に物を教える立場の人間が、教材や部活動のために集められた金を懐に入れるとは許しがたく、ありえない行為だ。
さらに、人々を怒らせたのがその使い道。教育委員会の聞き取り調査に対し、「競馬にハマってしまい、保護者の金を使ってしまった」「罪悪感はあったが、競馬をやっている時はつい忘れてしまった」と話していることが判明。なんと、競馬の資金のために、学校で教材を購入するために集めた金などを横領していたのだ。
このニュースに、「なぜこんな男を教師にしたのか」「ギャンブル依存症だったと思う。こんな人間を教育の場に入れないでほしい」「教育者の質が落ちている。本当に許せない」などと怒りの声が噴出することになった。
教育者の質の低下は深刻になっており、全国で教師によるわいせつ事件などが続発。この日の茨城県教育委員会の発表では、茨城県内だけでも今年度21人が懲戒処分を受けるという異常事態となっている。
教師は子供に学力や常識を教える存在で、「聖職」などと言われてきた。しかし、昨今は性犯罪者の巣窟となっており、そのようなことがしたいがために教師になると言う人間もいるのではないかと指摘されているほどだ。
教育者の質が落ちているという話もあるが、「昔からこうだった」「ネット時代で教師の異常性が浮き彫りになっているだけ」との声も。元教師はこう話す。
「わいせつ教師は昔からいましたよ。自分が学生時代にも、明らかなセクハラ発言をするような教師はいました。裏で女子生徒と繋がっていても、不思議じゃないと思っています。
自分が働いてみると、かなり変なヤツが多く、どうしてこんなのが教師やってるのかなと思うことも。また、教師同士のイジメもあったりして、実に陰湿で幼稚な職場ですよ。結局は個人の資質や思いに任されている部分が多いです」
全国で多発する教師の不祥事。そのたびに県教育委員会が謝罪しているが、謝るだけで有効な再発防止策は講じられていない。関係者は猛省し、対策を立てるべきだ。